芋や米や麦を原料に造られる本格焼酎。さまざまな楽しい飲み方があり、割るとゴクゴクと飲めてしまうほど飲みやすくなります。しかし、気をつけなければならないのがアルコール度数の高さです。焼酎の適量はどれくらいなのでしょうか。
今回は一日に飲んでもいい焼酎の量はどれくらいなのかを詳しく解説していきます。
この記事の目次
1.一日に摂取してもいいアルコール量はどのくらい?
厚生労働省の示す指標では、節度ある適度な飲酒は1日平均純アルコールで20g程度の飲酒となっています。
20gとは大体「ビール中ビン1本」「日本酒1合」「チューハイ(7%)350mL缶1本」「ウィスキーダブル1杯」などに相当します。
この数値は日本人や欧米人を対象にした大規模な疫学研究から、アルコール消費量と総死亡率の関係を検討し、それを根拠に割り出されたものとなっています。
では、男女で違いはあるのでしょうか。
厚生労働省の示す飲酒のガイドラインによると、「女性は男性よりも少ない量が適当である」と記されています。
一般的に女性は男性に比べてアルコール分解速度が遅く、体重あたり同じ量だけ飲酒したとしても、女性は男性に比べて臓器障害を起こしやすいことも知られています。
諸外国のガイドラインなども参照してみると、男性の1/2~2/3程度が適当と考えられます。
厚生労働省の飲酒のガイドライン
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-03-003.html
2.焼酎と他のお酒の適量
焼酎はアルコール度数が高いため、日本酒と比べても少なめが適量です。
ただ他のお酒に比べて焼酎は割って飲むことが多く、それを踏まえると日本酒と同等かそれ以上の容量になることがあります。
下記の表を参考にしてみてください。
酒類 | アルコール度数 | 容量 |
焼酎 | 25% | 100ml |
日本酒 | 15% | 180ml |
ビール | 5% | 500ml |
ウイスキー | 40% | 60ml |
ワイン | 12% | 200ml |
3.正しい焼酎の楽しみ方
同じ飲酒量でも、その日の体調やコンディションによって「お酒の酔いの回りが早い」と誰もが経験した事があるのではないでしょうか。
そこで焼酎の正しい飲み方をご紹介しますので、より焼酎の時間を楽しんで下さいね。
3-1.空きっ腹では飲まない
空腹時には胃に何もないため、お酒を飲むとあっという間にアルコールを吸収してしまいます。酔いを早めてしまい、悪酔いの原因にもなってしまいます。
また、胃壁を守るものがないため、強いアルコールは胃の粘膜にダメージを与えてしまい、胃痛の原因にもなりかねません。
空きっ腹の時は、出来れば高タンパク質な食事やおやつを摂るようにしましょう。
タンパク質にはアルコールの分解に関わる肝臓を活性化させてくれる働きがあります。空きっ腹の時だけでなく、おつまみにも意識して取り入れてください。
3-2.チェイサーも用意する
アルコール度数の高い焼酎は、胃腸への刺激が強く酔いが回りやすいことがあるため、ロックやストレートで飲む際には必ずチェイサー(※)を用意してください。
チェイサーは口の中をすっきりさせるとともに、アルコールによる胃への刺激を和らげる効果があります。
そしてチェイサーを挟む事により、アルコールをゆっくりと時間をかけて飲む事が出来ます。そうする事で酔いを遅くする効果もあります。
※アルコール度数の高い酒を飲む時に、口直しに飲む水のこと
3-3.アルコール度数が高いと感じる場合は割って飲む
アルコール度数が高いお酒は、肝臓への負担もかなりかかります。
アルコール度数が高いと感じる場合は無理せず割って飲んでください。
焼酎は様々な割り方で楽しめるお酒です。水で割るのも良いですが、炭酸水やジンジャエール割りなどもおすすめです。自分が美味しいと思う濃さまで薄め、ゆっくりと楽しんで下さいね。
まとめ
焼酎の適量について解説していきました。
正しい飲み方を知ることで、お酒を飲む時間がより楽しいものとなります。
おつまみやチェイサーを用意し気を付けながら、これからも美味しい焼酎を堪能して下さいね。