美味しい焼酎のソーダ割りの作り方!

本格焼酎と呼ばれる焼酎乙類の飲み方と言えば、ロックやお湯割りが定番でしたが、最近ではソーダ割りも人気となっています。グラスに氷を入れて焼酎を注いで、市販の炭酸水で割れば完成と簡単なので、家庭でも気軽に楽しむことができる飲み方ですが、よりおいしく作るにはどうしたらいいのでしょうか。今回は、焼酎のソーダ割りのおいしい作り方とソーダ割りに合う焼酎をご紹介します。

1. 焼酎のソーダ割りの作り方

では、さっそく基本的な焼酎のソーダ割りの作り方を紹介します。

1.事前に冷やしたグラスにたっぷりと氷を入れる。

グラスは薄手のタンブラーを使うと、口当たりが良いだけでなく視覚的にも楽しめます。氷は、小さいものから入れていくと氷と氷の隙間が少なくなり焼酎の量を調整しやすくなります。

2.グラスに焼酎を注ぐ。この際、注ぐ焼酎の量は焼酎4に対してソーダ6の割合を意識します。

焼酎の量は好みで調整して構いませんが、本格焼酎の味と香りを最も楽しめるのが焼酎4:ソーダ6の割合です。

3.マドラーでステア(混ぜる)して氷に焼酎をなじませます。

ステアすると最初に入れた氷にうまく隙間が生まれるので、必要に応じて氷を追加しましょう。

4.ソーダをグラスの縁に沿って、グラスの8~9分目ぐらいまでゆっくりと注ぐ。

ソーダを注ぐ際には、高い位置から注がないようにします。高い位置からソーダを注ぐと、ソーダの炭酸ガスが抜けてしまいます。ソーダ割りのおいしさは炭酸ガスによって決まるので、ガスが抜けないように静かに注ぐようにしましょう。

5.最後にマドラーで、静かに1回だけステアして完成です。

最後もたくさん混ぜてしまうと炭酸ガスが抜けてしまいます。マドラーで氷を持ち上げるように1回だけ静かにステアします。

2. 焼酎のソーダ割りのアルコール度数

25度の本格焼酎で、コップ一杯(200ml )の水割り(ソーダ割り)を作ったときのアルコール度数とカロリーは次の通りの数値です。

比率(焼酎:炭酸水) 2 : 8 4:6 5 : 5 6:4
アルコール度数 5% 10% 12.5% 15%
カロリー 56.8 Kcal 113.6 Kcal 142 Kcal 170 Kcal

 

焼酎が4に対してソーダ6の比率で割るのが、本格焼酎の味や香りを最も楽しめる割合。この比率で、アルコール度数はおよそ10%と、缶チューハイで最近人気の”ストロング系”の9%とほぼ同じです。

薄目が好みの人は、焼酎2に対してソーダ8の割合で割ると、市販されている一般的な缶チューハイと同じアルコール度数5%となります。

ソーダ割りの味を決めるソーダ。自宅で作るとついつい濃い目で作りがちですが、焼酎の量を多くするとその分ソーダが少なくなるので、ソーダ割りのおいしさである炭酸感が物足りなくなるばかりでなく、口に入れた時の本格焼酎の味や香りの広がりも悪くなります。

もしアルコールが濃い目のソーダ割りが好みの場合には、アルコール度数が35~40度の本格焼酎を使ってソーダ割りを作るのがおすすめです。

3. 焼酎のソーダ割りを更に美味しくする

おいしいソーダ割りを作るには、氷やソーダにもこだわりましょう。また、ちょっとひと工夫で、さらにおいしく楽しめる飲み方もご紹介します。

氷の選び方

氷は、家庭の冷蔵庫で製氷皿を使って作った氷よりは、市販のロックアイスを使った方がおいしくなります。冷蔵庫の製氷皿で作った氷は、短時間で凍らせるため空気や不純物が含まれてやすく白く濁っています。そのため見た目があまり良くないばかりか、早く溶けやすくソーダ割りが薄くなってしまいます。

家庭の冷蔵庫でおいしい氷を作るには、水にもこわだって水道水ではなくミネラルウォーターを使うようにしましょう。また、一度沸かして湯冷ましにしてから凍らせればゆっくりと氷になるため空気が少ない綺麗な氷ができます。さらに製氷皿ではなく、タッパーなどを使って大きな氷を作って割って使うと、さらに見た目にもおいしそうな氷を作ることができます。

ソーダの選び方

焼酎の水割りをおいしく作る時のコツは、焼酎を造る時に使った水で割るのが良いと言われています。同様にソーダ割りを作る時にも、仕込み水に近い水質のソーダ水がおすすめです。日本国内で採水される水のほとんどは軟水と呼ばれるカルシウムやマグネシウムなどミネラルが少ない水で、焼酎を仕込む時に使われる水も軟水が使われています。しかたがって、ソーダ割りを作る際に使うソーダも硬水ではなく軟水のものを選ぶようにしましょう。そして、ソーダもしっかりと冷やしてから作るのがおいしいソーダ割りを作るコツです。

好みの香りを加えて楽しみましょう

ソーダ割りのおいしさは、ソーダ水の炭酸ガスによって本格焼酎の個性的な香りが口の中に広がることですが、香りを加えることによってさらにおいしく味わえます。そんな飲み方をいくつか紹介しましょう。

レモン入り

麦焼酎のソーダ割りは 麦の香ばしい風味が特徴、そしてこの香りにとても良く合うのがレモンです。麦焼酎をソーダで割ってレモンを絞って果汁を加えるか、スライスやカットしたレモンを添えましょう。

梅干し入り

米焼酎のお米の風味と相性が良いのが梅干しです。梅干しの酸味と塩分は、夏バテ防止や疲労回復に効果が期待できます。梅干しには胃腸の粘膜を保護する働きもあると言われているので、二日酔いを予防する効果も期待できますが、だからといって飲み過ぎないないように注意しましょう。

レモン以外にも、ライムやゆず、すだちなどの柑橘系の果汁やピール(皮)を加えても、爽やかでおいしくなります。また、ちょっと変わったところではキュウリのスライスを落とすとメロンのような香りが楽しめるので、ぜひ試してみてください。

4. 焼酎のソーダ割りにオススメの銘柄

ソーダ割りには、麦焼酎、芋焼酎、米焼酎のいづれも合いますが、銘柄を選ぶならクセが強いものよりすっきりとした香りの焼酎がおすすめです。特に、芋焼酎をソーダ割りする時には、黄麹で仕込んだ焼酎を選びましょう。黄麹仕込みの芋焼酎は、華やかな香りが特徴なので、ソーダ割りにしてもフルーティーな味わいを楽しめます。

麦焼酎

中々

「中々(なかなか)」は、明治18年から宮崎県高鍋町に酒蔵を構える「黒木本店」が造る麦焼酎。黒木本店の焼酎では、ウイスキーの製造に使われるホワイトオークの樽で長期熟成させた原酒をブレンドしたプレミアムな麦焼酎「百年の孤独」が有名ですが、「中々」はその原酒となっている麦焼酎です。軽い口当たりで上品な甘みと香ばしい麦の香りはソーダ割りにぴたっりです。

(出典:amazon.co.jp)

 

佐藤 麦

「佐藤 麦」は、人気の芋焼酎「佐藤 黒」と「佐藤 白」を造る鹿児島県霧島市に蔵を構える「佐藤酒造」の麦焼酎です。佐藤酒造といえば黒麹で仕込んだ「佐藤 黒」のイメージが強いですが「佐藤 麦」は白麹仕込みのため、やわらかな味わいと麦の香りと甘みを感じることができます。キレがよく後味もすっきりとしているのでソーダ割りによく合います。

(出典:amazon.co.jp)

芋焼酎

「海」を造るのは、鹿児島県鹿屋市の「大海酒造」です。「海」は2012年に焼酎メーカーとして初めてパリ・オートクチュールコレクション(パリコレ)にブースを設けたことで全国的に人気となりました。原料には、契約農家で栽培された「ベニオトメ」を使い、黄麹で仕込んでいるためクセの少ない華やかな香りと、ベニオトメ由来のほのかな甘みが特徴です。

(出典:amazon.co.jp)

富乃宝山

「富乃宝山」は、鹿児島県日置市で1845年に創業した老舗の焼酎蔵元「西酒造」が造る芋焼酎です。かつての焼酎ブームの火付け役のひとつの銘柄ともいわれる焼酎で、企画の段階から「静かなバーカウンターに似合う」ことを目指して造られているので、カジュアルなソーダ割りにぴったりです。ソーダ割りすると柑橘系のフルーティーな香りが口の中に広がります。

(出典:amazon.co.jp)

米焼酎

球磨の泉

「球磨の泉」は、熊本県の多良木町にある那須酒造場が手造りで仕上げた米焼酎です。昔ながらのかめ仕込みを守り3年熟成させていて、ソーダ割りにすると米の旨味と合わせて力強さとやわらかさを味わえます。

(出典:amazon.co.jp)

吟香 鳥飼

「吟香 鳥飼」は、熊本県の人吉地方で400年もの歴史を持つ「鳥飼酒造」が造る米焼酎。「吟香 鳥飼」の特徴は、クセが少なく飲みやすいだけでなく、吟醸酒のような華やかで上品な香りと透明感のある味わいです。

(出典:amazon.co.jp)

 

まとめ

ロックやお湯割りが定番の飲み方とされていた本格焼酎ですが、ソーダ割りにして気軽に楽しむのもおすすめです。せっかくソーダ割りで味わうなら、今回の記事を参考にしておいしくソーダ割りを作ってみてくださいね。

都良 TORA
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