じゃがいも焼酎というお酒を聞いたことがありますでしょうか?
焼酎といえばサツマイモを原料にして作られた芋焼酎がメジャーですが、じゃがいもから作られた焼酎も存在します。
今回はそんなじゃがいも焼酎について詳しく紹介します。
この記事の目次
1.じゃがいも焼酎とは?
じゃがいも焼酎は、じゃがいもの大産地である北海道や焼酎大国である九州の長崎などで造られています。
芋焼酎のサツマイモならではのふくよかな香りとほのかな甘みとはまた違い、原料であるじゃがいもならではの素朴で爽やかな香りと上品な味わいが特徴。その味わいはじゃがいもの品種や製法によってもまた異なりますが、どのじゃがいも焼酎もスッキリと飲みやすく仕上がっています。
2.じゃがいも焼酎の歴史
北海道では宝永3年(1706年)に栽培が始まったと記録されていますが、北海道で本格的な栽培が始まったのは明治以降のことです。
じゃがいもは世界各地で食べられている食材で約2,000の品種があると言われていますが、現在、日本で栽培されているのは、その中の約20品種程度です。
日本初となるじゃがいも焼酎が誕生したのももちろん北海道。昭和54年(1975年)に日本初の本格じゃがいも焼酎「きよさと」が発売されました。その後じゃがいもが各地に広がっていき、北海道に次ぐ生産量を誇る長崎県でも、じゃがいも焼酎が誕生し、今では国内各地でそれぞれの蔵元の個性豊かなじゃがいも焼酎が造られ続けています。
3.じゃがいも焼酎の楽しみ方
じゃがいも焼酎はとてもスッキリとしていて優しい味わいです。芋焼酎よりも香りの癖がなく、麦焼酎や米焼酎よりも焼酎臭さがありません。そのため比較的初心者や女性の方にも飲みやすい焼酎といえます。
更にスッキリ飲みやすくしたい方には、水割りやロックがおすすめ。ロック氷の溶けていく過程も楽しむことができます。
そのままの味わいを楽しむならやはりストレート。焼酎通の方の中にはじゃがいも焼酎は物足りないとおしっしゃる方もいらっしゃいます。なのでまずはストレートをご堪能ください。
芋焼酎よりも香りが抑えめですが、じゃがいも焼酎ならではの香りももちろんあります。そのためじゃがいも特有のふくよかな香りを楽しみたい方はお湯割りがおすすめです。お湯割りにすることでスッキリとした甘みを感じることもできます。
度数が高いじゃがいも焼酎の場合は、冷凍庫で冷やしても凍りません。そのため冷凍庫で冷やしてとろっとした舌触りを堪能することもまた違った楽しみ方のひとつです。
4.じゃがいも焼酎のおすすめ10選
じゃがいも焼酎も他の焼酎と同様たくさんの種類が存在します。蔵元やじゃがいもの品種、製法によってもまた味わいが違いますので、自分好みの味わいを見つけて楽しむことができるのもじゃがいも焼酎の魅力です。
4-1.北海道 清里
1975年に誕生した日本初となるじゃがいも焼酎「北海道 清里」。
清里町の豊かな大地でとれたじゃがいもと、 斜里岳のふもとから湧く澄んだ水を原料として造られた日本初のじゃがいも焼酎。長年積み重ねられた製造法でじゃがいも独特の臭いを最大限に消してあり、じゃがいものうま味だけが残され芋焼酎の良いとこどりしたような味わいです。
じゃがいも焼酎が初めてという方にはぜひ飲んでいただきたい一本です。
(出典元:清里焼酎醸造所)
4-2.じゃがたらお春
長崎の平戸で地元の人々に長年愛されてきた人気銘柄「じゃがたらお春」。
長崎の平戸で長年酒蔵を営んできた老舗蔵である、福田酒造が造るじゃがいも焼酎です。平戸の地に語り継がれる混血女性の名が由来である「じゃがたらお春」は、新鮮な馬鈴薯と麦、米麹を原料に、独自の技術で製造されています。樽やタンクで貯蔵・熟成されたじゃがいもお春は、クセのないすっきりとした飲みやすい味わいの本格焼酎です。
口当たりがとても良く、幅広い料理と合うので、食中酒としてもおすすめ。
(出典元:福田酒造オンラインショップ)
4-3.本格じゃがいも焼酎 喜多里
北海道産の原料にとことんこだわり造り上げた本格焼酎「喜多里」。
飲み飽きしないピュアな酒質が魅力の札幌手稲(ていね)山山系の伏流水とメークイン発祥としても知られている甘みと旨みたっぷりの厚沢部町(あっさぶちょう)産のメークインを使用して造られています。とてもマイルドで飲みやすく、ほのかな甘みを感じることができます。
「喜多里」を造る、北海道の焼酎メーカー札幌酒精工業は、じゃがいも焼酎だけでなく、芋焼酎や麦焼酎、昆布焼酎なども造っています。飲み比べすることで北海道ならではの素材の味わいを思う存分楽しむことができます。
(出典元:札幌酒精工業 株式会社)
4-4.本格じゃがいも焼酎 北海男爵
黒いボトルと形が目を引く本格じゃがいも焼酎「北海道男爵」。
厳選した北海道特産の男爵いもと大雪山系を望む旭川の清冽な水で造りあげられた本格じゃがいも焼酎です。じゃがいも焼酎の中では濃厚でほっこりとした豊かな風味と重厚感がありながらも、後味スッキリとした軽い味わいが特徴。北海道の大自然を思わせるそのおおらかな旨みは、夏はロックで、冬はお湯割りで飲むのがおすすめです。
芋焼酎通の方をも唸らせるその味わいはプレゼントとしてもおすすめしたい焼酎です。
(出典元:オエノングループ)
4-5.じゃがいも焼酎 ぽてちゅう
じゃがいものイラストに可愛い「ぽ」の文字がかかれたパッケージの「ぽてちゅう」。
北大東島産のじゃがいも”ニシユタカ”を使用して造られた北大東島オリジナルの焼酎です。
じゃがいも焼酎では珍しいフルーティーな香りとほのかな甘みが特徴。濃厚でありながらもスッキリとした味わいが楽しめます。食事に合わせてごくごくと飲みたい方はロックや水割りで、せっかくのフルーティーな香りを堪能したい方はお湯割りがおすすめです。
(出典元:北大東島特産品開発プロジェクト)
4-6.じゃがいも焼酎 ひぐま
きたのお酒屋さんムラオカが誇る本格じゃがいも焼酎「ひぐま」。
リアルなひぐまイラストの北海道限定ボトルからのイメージとは違い、とても優しい味わいにまろやかな口当たりが特徴の味わいです。北海道名産の丸々と熟した男爵イモを原料に、伏流水を使って丁寧に仕込んだその優しい味わいは、ストレートでもスルスルと美味しくいただけます。
(出典元:yahooショッピング)
4-7.じゃがいも焼酎 伍升譚(ごしょたん)
麦焼酎で有名な「すごむぎ」や紫蘇焼酎で知られている「鍛高譚」などを造る合同酒精で誕生した「じゃがいも焼酎 俉升譚」。
北海道美瑛(びえい)町産のじゃがいもを使用していることにより、香り豊かな風味とまろやかで軽い味わいが特徴。とてもスッキリと軽快なその味わいは飲みやすく、焼酎初心者の方にもおすすめしたい焼酎です。
(出典元:オエノングループ)
4-8.インカの目覚め
栗のようなサツマイモのような味わいが楽しめる「インカの目覚め」。
北海道幕別町特産のじゃがいも”インカのめざめ”を低温で熟成させて使用していることにより、じゃがいもと言うよりはサツマイモのような甘味を感じることが出来る特徴があります。ふくよかな味わいで口当たりはとても優しく、ロックやお湯割りなどどんな飲み方でも楽しめます。
(出典元:yahooショッピング)
4-9.せいだ芋焼酎 芋大明神
甲州上野原産のじゃがいもを100%使用した本格じゃがいも焼酎「せいだ芋焼酎 芋大明神」。
山梨県上野原産のじゃがいもを使用し2013年に誕生した比較的新しいこのじゃがいも焼酎は、厳しい品質管理のもと出来た国内産の米麹を合わせ単式蒸留で造られています。じゃがいもの良さが最大限に引き出されており、フルーティーな香りとふくよかな味わいが特徴。
しっかりと冷やしてロックで楽しむことももちろんですが、おすすめは炭酸割り。爽快感が味わえる爽やかな飲み口から和製ハイボールのような味わいが楽しめます。
(出典元:近江屋 ながおか)
4-10.百姓百作 番外編 じゃがいも
かめ壺1本わずか828本のみの限定品「百姓百作 番外編 じゃがいも」。
農業法人明るい農村で育てられたじゃがいもをかめ壺で丁寧に仕込み、かめ壺で3年間貯蔵して造られた焼酎です。じゃがいもを蒸した時のような香りが漂いながらも、香りが控えめでとても飲みやすいのが特徴。
限定品ですが一度は飲んでいただきたいじゃがいも焼酎です。
(出典元:はせがわ酒店)
まとめ
じゃがいも焼酎について詳しく解説していきました。
芋焼酎ともまた違ったクセのない風味で飲みやすく、焼酎が苦手な方や女性の方にもおすすめしたいお酒です。
じゃがいも焼酎を見かけた際にはぜひ一度お手に取って試してみてください。