沖縄で有名なお酒といえば泡盛。
沖縄人にとってはソウル酒とも言えるほどなじみの深いお酒ですが、度数が高く飲みにくいと感じる人も少なくありません。
そんな時にオススメなのが泡盛のコーヒー割り!「え、コーヒーで割るの?」と驚く方もいるかもしれませんが、泡盛のコーヒー割りは沖縄では定番の飲み方の1つ。
ということで今回は、「泡盛コーヒー」というものを紹介するとともに、自宅で簡単にできる「泡盛のコーヒー割り」についても触れていきます。お酒好きな人にはたまらない一品なので、ぜひチェックしてみてください。
この記事の目次
1. 泡盛のコーヒー割りの歴史
沖縄にとっておなじみの泡盛ですが、県外の人からすると度数が強く少しクセのある香りなので、飲みにくいと感じてしまうことも。
泡盛にコーヒーをプラスすることで、独特のクセや香りを緩和して飲みやすくすることができます。そうして誕生したものが、泡盛コーヒーなのです。
泡盛コーヒーの特徴としてはまず、口に入れた瞬間コーヒーの風味が広がります。そして次第に泡盛の風味が追いついてくるようなイメージ。ふわっとコーヒーの香りがするので泡盛が苦手な人でも飲みやすく、味わうことができるのです。泡盛の独特の風味が苦手だという人にもおすすめなので、ぜひ試してみると良いでしょう。
ただ、飲みやすいコーヒーの風味がするとはいえ、度数は比較的高めです。お酒が弱い人はついつい飲みすぎてしまうこともあるので、気をつけなければなりません。
1-1. 久米仙酒造が泡盛コーヒーのリキュールを発売
泡盛コーヒーを楽しむためには、リキュールを購入するのが最も手っ取り早いです。泡盛コーヒーのルーツとしては、「久米仙酒造」というところが最初に開発。久米仙酒造では地元・沖縄をイメージさせる華やかなデザインの泡盛を数多く製造しています。
爽やかな香り、フルーティーな味わいの泡盛をたくさん作ってきた久米仙酒造では、そのノウハウをもとに1年以上も試行錯誤した結果、2008年の10月に「泡盛コーヒー」というリキュールを誕生させたのです。
泡盛コーヒーは、ほんのりと苦いエスプレッソのコーヒーをベースに、キャラメルの甘い香りを楽しめるのも大きなポイント。さらに沖縄名物の黒糖と練乳の香りもプラスされて、泡盛と良いバランスで組み合わさっているのです。
口に含むとキャラメルと黒糖の甘みを感じ、そして次にエスプレッソコーヒーの香りや酸味を味わうことができます。泡盛は最後にふんわりとその風味が広がるので、苦手な人でも美味しく楽しむことができるのです。
(出典元: 久米仙酒造)
2. 泡盛のコーヒー割りはカンタンに作れる?
泡盛のコーヒーリキュールを使うのもおすすめですが、自宅で手軽に泡盛のコーヒー割りを楽しむこともできます。作り方も実にシンプルなので、一度試してみると良いでしょう。ということでここからは、泡盛のコーヒー割りの作り方について紹介していきます。
2-1. 泡盛コーヒーがあればすごくカンタン
泡盛コーヒーリキュールというのは、久米仙酒造が製造しているリキュールです。既述のように泡盛をベースに作られおり、そこにコーヒーがプラスされています。沖縄県産の黒糖も使っているので、辛口のお酒が飲めないという人でも、ほんのりと甘みがあって飲みやすく仕上がっています。
このリキュールを使えば、水やソーダで割ることで簡単に泡盛コーヒーを楽しむことができます。お酒が強い人はオンザロックで飲んでももちろん良いですし、お酒があまり得意ではないという場合にはミルク割りや豆乳割りでまろやかにしてみても良いでしょう。
また、おすすめはフローズンカクテルです。凍らせてシャリシャリの状態にして食べると、また違った風味で楽しむことができます。フローズンカクテルはアイスの上に乗せても美味しく食べられるので、試してみると良いでしょう。
様々な飲み方ができるおすすめのカクテルではありますが、加糖されているのでダイエット中の人は注意してください。
(出典元:amazon.co.jp)
2-2. 泡盛のコーヒー割りも作るのはカンタン!
泡盛コーヒーのリキュールは便利な商品ですが、わざわざ購入するのはちょっと…と思う人もいるでしょう。まずは泡盛コーヒーがどんなものなのかを試してみたいという人は、自分で泡盛のコーヒー割りを作ってみるのもおすすめです。
泡盛のコーヒー割りも様々な作り方がありますが、最もベーシックなのはブラックです。ブラックコーヒーはシンプルな味わいなので好き嫌いもなく、誰でも美味しく楽しむことができます。アレンジは後からいくらでもできるので、まずはオーソドックスな味わいを楽しみましょう。
泡盛は蒸留酒なので、基本的に糖質やプリン体が含まれていません。ワインやビールなどの醸造酒と比較するとカロリーも控えめなので、ダイエット中でお酒のカロリーが気になるという女性にもおすすめです。泡盛の味わいが苦手だという人でも飲みやすいので、ぜひ試してみると良いでしょう。身近な材料で作ることができるのも大きな魅力です。
3. 泡盛のコーヒー割りの作り方
前述のように自分で泡盛のコーヒー割りを作って楽しむのもおすすめです。ということでここからは、泡盛のコーヒー割りの作り方について紹介していきます。おすすめの割合などにも触れているので、チェックしてみてください。
3-1. 必要なもの
泡盛のコーヒー割りは基本的に身近な材料で作ることができます。必要なのは泡盛とコーヒー豆のみです。お好みで黒糖などをプラスしても良いでしょう。黒糖は泡盛の風味が苦手だという人におすすめです。
泡盛はどこのメーカーのものでも良いのですが、30度くらいのものを用意しましょう。分量はだいたい600mlくらいあるとたっぷり楽しめます。そこにコーヒー豆を40~50使います。コーヒー豆は様々な種類がありますが、酸味の少ない深煎りタイプを使うのがおすすめです。市販のコーヒー豆はパッケージに酸味などのバランスが書いてあるので、そちらをチェックしてみると良いでしょう。よくわからないという場合にはコーヒーショップなどに行って、店員さんに相談して聞いてみると良いでしょう。酸味が少ないコーヒー豆だと、泡盛コーヒーにした時もバランス良く仕上がります。
基本的には泡盛とコーヒーがあれば作れてしまうので、お金もさほどかかりません。
3-2. 手順
材料が揃ったら、いよいよ作る段階です。とはいえさほど難しい行程はありません。いかに作り方のステップをまとめたので、チェックしてみてください。
①準備段階として、泡盛コーヒーを入れる耐熱容器を煮沸などで殺菌する
②材料全てを耐熱容器に入れて軽く混ぜる
③直射日光が当たらない場所に置き、1日1回軽く容器を揺らす
④1週間ほど経てば飲める
⑤2週間ほと経過したら、コーヒー豆を取り出す
基本的には上記のステップで作れば、美味しい泡盛コーヒーに仕上げることができます。1日1回揺らして中の泡盛とコーヒーを混ぜることを忘れずに行いましょう。忘れがちな人は、目の届く範囲に置いておくことも大切です。
1週間ほどで飲み頃になるので、できたら早速飲んでみましょう。黒糖を入れている場合にはまろやかな風味に仕上がっているので、飲みやすく口当たりも柔らかいはずです。ただ、度数も高いので、初心者はまず水割りなどで飲んでみましょう。
3-3. おすすめの割合
泡盛コーヒーを作る場合には、おすすめの割合というものもあります。まずはこちらもチェックしてみましょう。泡盛とコーヒーは、基本的に1対1の割合で割るのがスタンダードとされています。コーヒーの風味と泡盛の風味をバランス良く感じることができるので、泡盛コーヒーがどんなものなのか味わってみたいという人は、この割合が良いでしょう。
ただ、泡盛が苦手な人はこの割合だときつく感じてしまうこともあります。そのため、泡盛が苦手な人や泡盛コーヒーを始めて飲むという場合には、泡盛3に対してコーヒー7くらいの割合にした方が飲みやすくなるのでおすすめです。
コーヒーが強い方が圧倒的に飲みやすいのでおすすめではあるのですが、飲みすぎには要注意。飲みやすいからといって飲みすぎると、度数の高いお酒だけに体に負担をかけてしまうこともあります。飲む量をあらかじめ決めておくようにしましょう。
また、お酒があまり強くないという場合にはコーヒー割以外にも、飲むときに少し水やソーダなどで割ってみるのもおすすめです。水割りなどにすることによって、多少風味は薄れますが酔いにくくなります。
4. 沖縄のファミリーマート限定「泡盛コーヒー」
沖縄発祥の泡盛コーヒーは、リキュールももちろん人気です。ただ、もっと手軽に楽しみたいと考える人もいるでしょう。そんな時におすすめなのが、沖縄のファミリーマート限定の「泡盛コーヒー」です。
パックに入っているので購入して手軽にその場で飲むことができますし、沖縄の華やかな雰囲気を思わせるパッケージデザインも魅力の一つです。沖縄限定なのが残念なところではありますが、県外の人は旅行に行った際にはぜひ探してみましょう。
ファミマの泡盛コーヒーは、沖縄最古の蔵元として知られる「新里酒造」というところと共同で開発したもの。ミルクを入れるなどして自分でアレンジをすることもできますし、無糖ですっきりとした味わいなので飲みやすいのも大きな魅力です。
ただ、パックの飲料ということで勘違いしてしまいがちですが、アルコール度数は12度と高めなので注意が必要。ついつい飲み過ぎてしまわないように気をつけましょう。