焼酎は悪酔いをしないお酒だと聞いたことがある方はいらっしゃいますでしょうか?
結論から言えばこれは本当です。しかし、悪酔いしないためにはちょっとしたコツがあります。
今回は、焼酎が悪酔いしずらい理由は何なのか?そのコツは何か?などお伝えしていきます。
この記事の目次
1.お酒を飲んで悪酔いになる原因
悪酔いになるまでのメカニズムについて紹介します。
アルコールは身体の中に入ると血液に溶け出し、肝臓へと運ばれ、分解されます。この時に全てのアルコールを分解することは不可能で、残ったアルコールは分解されずにそのまま血流に乗って、心臓や脳へと運ばれます。
アルコールを含んだ血液が脳へと送られると麻痺する現象が起きます。これが「酔う」という状態になります。
そして、分解されずに血中に流れたアルコールが高ければ高いほど、「悪酔い」になり、悪酔いのまま翌日になっても気持ちの悪い状態、「二日酔い」になるのです。
2.蒸留酒は醸造酒より悪酔いになりにくい?
では蒸留酒と醸造酒には悪酔いになりにくい違いがあるのでしょうか。
ポイントはアルコールを分解するスピードにあります。飲む量やスピード、アルコール度数ももちろん悪酔いへの影響もありますが、蒸留酒と醸造酒ではアルコールを分解するスピードが異なります。
醸造酒は味に複雑性があり、これはアルコールの種類が1つのお酒の中に多数存在するためです。その多数のアルコールを1つ1つ分解していくことにより、アルコールを分解するのに時間がかかります。
一方蒸留酒は、醸造酒を揮発して取り出したアルコール1種類のみですので、分解する時間が醸造酒よりもかかりません。焼酎をはじめとする蒸留酒の方がアルコールが抜けやすく、結果、悪酔いしにくいということになります。
蒸留酒と醸造酒には下記のようなお酒の種類があります。
蒸留酒 | 焼酎、泡盛、ウイスキー、ブランデー |
醸造酒 | 日本酒、ビール、ワイン |
ただ蒸留酒は醸造酒より悪酔いしにくいといっても、飲む量やペースによっては悪酔いはするので注意が必要です。
3.すぐにできる悪酔いの予防方法
酔いやすい人、酔いにくい人、もちろん個人差はあります。ですがその日の体調やコンディションにより悪酔いを経験する方は多いのではないでしょうか。
悪酔いの予防方法を知ることで、もっと楽しくお酒を飲むことができます。ぜひ取り入れてみてください。
3-1.空腹状態でお酒を飲まない
空腹時には胃に何もないため、お酒を飲むとあっという間にアルコールを吸収してしまいます。その結果、酔いを早めてしまい、悪酔いの原因に。
また、胃壁を守るものがないため、強いアルコールは胃の粘膜にダメージを与えてしまい、胃痛の原因にもなりかねません。
お酒を飲む時は必ず空腹時を避け、何か食べ物を食べてから飲むようにしてください。
3-2.タンパク質のあるおつまみを食べる
おつまみを食べる際には、出来るだけ高タンパク質な物を摂るようにしましょう。
タンパク質にはアルコールの分解に関わる肝臓を活性化させてくれる働きがあります。それだけでアルコールの分解スピードが早くなります。
チーズやお刺身、枝豆、焼き鳥など、手軽で簡単にタンパク質が取れるおつまみもありますので、ぜひおつまみに取り入れてみてください。
3-3.水を飲む
お酒の合間に飲む水のことを「和らぎ水(チェイサー)」といいます。
お酒を飲む合間に必ず水を飲むことで、身体の中のアルコール濃度を下げ、酔うスピードを遅くしてくれる効果があります。
お酒と同量の水を飲むことが理想的です。まとめて一気に飲むのではなく、お酒と一緒に少しずつ飲んでください。
水をお酒の飲む間に挟むことで、自然とお酒を飲む量も減るため、悪酔いの防止になります。
3-4.適切な量を楽しむ
一番大切な事はアルコールが身体の中に残らないように適切な量を知った上で飲酒することです。
厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によると、節度ある適度な飲酒量は、1日平均純アルコールで約20g程度であるとされています。
焼酎でいうと25度の焼酎グラス1/2杯(100ml)に相当する量となります。
お酒の種類によって量が違うので、適量を良く知り、正しく飲酒しましょう。
焼酎(25度) | グラス1/2杯(100ml) |
日本酒 | 1合(180ml) |
ビール(5%) | ロング缶1本(500ml) |
ウイスキー | ダブル1杯(60ml) |
ワイン | グラス2杯弱(200ml) |
缶酎ハイ(7%) | 缶1本(350ml) |
まとめ
焼酎が悪酔いしずらい理由と予防方法について解説していきました。
悪酔いの予防方法はすぐに実践できるものばかりですので、ぜひ今日から取り入れて見てくださいね。
適量を知り、正しく楽しくお酒の時間を楽しみましょう。