「幻の焼酎」とも呼ばれる伊佐美の魅力をご紹介!

入手困難で「幻の焼酎」とも呼ばれることもあるプレミア焼酎。この記事では、元祖・プレミア焼酎とも言われる「伊佐美」について、その特徴や歴史、蔵元、産地などを解説しています。また、記事後半では購入方法をご紹介しているので、伊佐美のファンの方はもちろん、「これから伊佐美を味わってみたい」という方も、ぜひ参考にしてください。

 

1. 伊佐美(いさみ)とは

1-1. プレミア焼酎の元祖

プレミア焼酎の先駆けともいわれる伊佐美。実は2000年頃に巻き起こった本格焼酎ブーム以前から「幻の焼酎」と言われ、入手困難なことで有名な焼酎だったのです。

1-1-1.入手困難になっている理由は?

では、なぜ伊佐美は入手困難な「幻の焼酎」となっているのでしょうか?まずは、その理由を探っていきましょう。

伊佐美の蔵元である甲斐商店では、熟練の職人が丁寧に手仕込みをするという製法にこだわっています。また、焼酎の原料となるサツマイモの質と鮮度にもこだわっており、芋の収穫期である9月から翌3月の間しか仕込みをおこないません。

このように、甲斐商店では原料にも製法にも徹底してこだわっているため、焼酎を大量生産することができないのです。その結果、需要が供給を上回り、入手困難となっています。それに伴って希少価値も高まり、「プレミア焼酎」として時には定価以上の価格で取引されるようなこともあるのです。

1-1-2. 30年程から幻の焼酎

伊佐美がほかのプレミア焼酎に先駆けて入手困難な「幻の焼酎」となったのには、あるきっかけがありました。

それは、中曽根元首相が鹿児島へ訪問した際、甲斐商店の社長が伊佐美を振る舞ったこと。

伊佐美を飲んだ中曽根元首相は大変気に入り、政界から伊佐美の人気がじわじわと高まったのです。こうして脚光を浴びるようになった伊佐美の人気は一気に爆発。こうして、一般人はおろか、お酒関係の業者や地元の人ですら入手できないような幻の焼酎となったのでした。

1-2. 特徴

「芋焼酎の王道」とも言われることもある伊佐美。

麹には黒麹を使用していますが、黒麹特有の強いクセのようなものはあまり感じられません。

芳醇なサツマイモの香りに、まろやかな口当たり、程よい甘みを感じるような、力強く骨太で深みのある味わいで、どことなく素朴な印象もあります。ほっとするような味わいとも言えるでしょう。

飲み方はロックでもおいしくいただけますが、香りを楽しみたい方にはお湯割りもおすすめ。

さまざまな料理に合いますが、特にお肉料理や濃厚な味わいの料理とは抜群の相性です。

2. 蔵元・産地

伊佐美の蔵元である甲斐商店は、明治37年(1907年)に鹿児島県伊佐市に「合資会社甲斐商店」として創業しました。現在の社長、甲斐弘一氏は四代目。代々伝統の製法が受け継がれてきた、歴史ある蔵元です。

なお、平成27年10月5日には「株式会社甲斐商店」に改めています。

2-1.「一蔵一銘柄」の、今では珍しい蔵元

甲斐商店が造っている焼酎は、100年以上の長きにわたって、伊佐美の銘柄のみ。つまり、伊佐美1本で勝負をしているのです。

このように、1つの蔵で1つの銘柄の焼酎しか造らないことを「一蔵一銘柄」と言います。この「一蔵一銘柄」を貫いている蔵元は、焼酎の本場である鹿児島県でも現在ではほとんど見られなくなっています。

2-2.白麹が主流のときから黒麹仕込みを行っていた

かつて、焼酎の仕込みには白麹を使うのが主流でしたが、甲斐商店では一貫して黒麹を使い続けています。

今でこそ黒麹を使う蔵元が増えてきていますが、甲斐商店は黒麹を使うことによって醸し出されるおいしさにいち早く目を付け、黒麹仕込みによる焼酎を続けてきたのです。そのため、甲斐商店は黒麹仕込みの芋焼酎のパイオニア的存在の蔵元のひとつとも言えるでしょう。

3. 伊佐美を育む伊佐市ってどんなとこ?

次は、伊佐美の産地、甲斐商店のある鹿児島県伊佐市についてみていきましょう。

3-1.「鹿児島の北海道」と言われる!?

鹿児島県の北部に位置し、北側は熊本県、東側は宮崎県と接する伊佐市。周囲には険しい山々がそびえ、内陸盆地となっているため、冬場はかなり冷え込みます。

鹿児島県といえば温暖なイメージがありますが、1月2月には1日の最高気温も氷点下の日が多く、過去には最低気温がマイナス15度を記録したこともあるのです。

このような冬の寒さの厳しさから、伊佐市は「鹿児島の北海道」とも呼ばれています。

3-2.県内有数の米どころ

伊佐市は鹿児島県内でも有数の米どころ。市内で生産されるブランド米「伊佐米」は、芋焼酎を仕込む際の米麹の原料としても欠かせないものとなっています。

3-3.芋焼酎の発祥の地!?

伊佐市内にある郡山八幡神社で、日本で初めての「焼酎」という文字が出てきた資料が発見されたことから、伊佐市一帯は「芋焼酎の発祥の地」とも言われています。

その真偽は確かではありませんが、おいしい水や米、焼酎造りに適した気候風土が揃った伊佐の焼酎は、かねてから「伊佐焼酎」として高い人気を誇っているのは事実です。

 

4. 購入方法

では、「幻の焼酎」である伊佐美を購入するには、どのようにすればいいのでしょうか?

以下、具体的な購入方法をご紹介していきます。

4-1.電話注文

伊佐美の蔵元である甲斐商店に電話して注文するという方法です。簡単そうに思えますが、電話注文する場合、事前に押さえておきたいポイントがあります。

4-1-1.受付日は月に1回、仕込み期間は受け付けなし

甲斐商店で電話注文を受け付けているのは、仕込みのある7月から10月を除く、毎月上旬に1回のみ。この注文受付日も非公開となっており、毎月受付日が変わってきます。

受付時間帯は、午前9時から正午まで、ということです。

4-1-2.電話がつながらないことも

電話受付日が月に1日だけ(半日と言った方が正確かもしれません)と決まっているので、当然その日は電話が殺到します。そのため、何度かけてもつながらないということも…。根気よく電話をかけ続けなければなりません。

4-1-3.1回の電話で注文できる本数は1本まで

幸運にも電話がつながったとしても、1回の電話で予約できるのは1本だけと決まっています。仮に同じ日に何度か電話がつながったとしても、同じ名義と住所では最大3本までしか購入することができないので注意が必要です。

4-2.伊佐美の取り扱いのある百貨店や酒屋などで買う

ただでさえ入手困難な伊佐美なので、取り扱いのある店舗数は少ないですが、なかには伊佐美の取り扱いのある百貨店や酒屋もあります。

ただし、実店舗で伊佐美を見つけて購入する場合、信頼できると思う店から買うようにしましょう。

4-3.ネット通販で買う

最も手っ取り早い方法は、ネット通販を利用することです。ただし、ネット通販で購入する場合、いくつか注意点があります。

4-3-1.定価よりも高い金額に設定されている

ネット通販で販売されているプレミア焼酎の多くは、定価よりも高い金額に設定されています。

需要が供給を上回っているため、市場の原則から考えると、これはやむを得ないことなのかもしれません。

ただし、その価格が本当に適正かどうかは、よくよく吟味する必要があるでしょう。

4-3-2.プレミア価格分は蔵元に入らない

ネット販売価格と定価の差額分、つまりプレミア価格分は、その販売業者の懐に入ることも念頭に置いておく必要があるでしょう。決して伊佐美の蔵元に入るわけではありません。

4-3-3.信頼できる業者か見極める

ネット販売業者のなかには、店舗などでの対面の販売とは違って、ネット通販では販売業者の顔を見ることができません。そのため、信頼できる業者か見極めるため、購入する前に商品や価格に関する質問などをメールしてみてもいいでしょう。その時の対応に違和感があれば、その業者からは購入しないことをおすすめします。

5. 評判

最後に、伊佐美の口コミをご紹介します。

5-1.味わいに関して

「口に入れた時の味わいが最高癖になる」

「まろやかな味わいのある焼酎」

「水または湯で割っても味が薄くならず、しっかりと芋の甘味があります。」

「焼酎独特の臭みが少なく、まろやかで飲みやすい」

「芋の香りはちゃんとするけど、くどくなく、ロックですいすい飲めます」

5-2.その他

「友人にもプレゼントして喜ばれました」

「多くの銘柄を呑んできましたが、芋焼酎の中で自分は伊佐美が一番」

「美味しくて毎回リピートしてます」

 

まとめ

元祖プレミア焼酎、伊佐美についてご紹介しました。非常に人気が高く、入手困難ではありますが、芋焼酎通なら一度は飲んでみたい焼酎と言えるでしょう。

徹底的にこだわり抜いて造られた品質を、あなたもぜひ味わってみてくださいね。

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