焼酎の本場である九州の中でも人気なのが、宮崎県の「黒霧島」。
芳醇な味わいと飲みやすいことから全国的にファンが多い本格芋焼酎です。
今回はそんな黒霧島の特徴やラインナップ、購入方法について紹介します。
この記事の目次
1.黒霧島とは
1-1. 黒霧島の特徴
「霧島」ブランドのなかでも、「クロキリ」の愛称で全国的な人気を集めているのが「黒霧島」。 トロッとした甘味とキリッとした後味が特徴です。そんな黒霧島の原料から見ていきましょう。
1)黒霧島の原料
黒霧島の原料は、適度なミネラルと天然ガスがバランスよく含まれた天然水と、でんぷん質が豊富で豊かな風味をもつさつまいも「黄金千貫(コガネセンガン) 」です。
さつまいもは鮮度が悪くなると雑味が出るため、収穫してから3日以内の新鮮な黄金千貫だけを使用しています。
2)仕込み水
霧島酒造で造る全ての焼酎の味わいを支える水は、霧島裂罅水(きりしまれっかすい)です。
霧島裂罅水とは1955年(昭和30年)に掘り当てた、都城盆地の地下岩盤の割れ目に蓄えられた清冽な地下水。
適度なミネラルを含み酵母菌の発酵に最適な条件を備えているため、スマートでまろやかな口当たりを生み出しています。まさに霧島酒造の焼酎のおいしさの源となっている仕込み水です。
1-2. 黒霧島の味わい
黒麹が醸し出す独特のコクとキレを全面に出し、食に合う焼酎というコンセプトで開発されたのが黒霧島。
芋の香りは控えめで、香ばしさとほのかな甘さを感じることのできる味わいです。
いっぱいの氷を入れたロックグラスに黒霧島を注ぎ、ゆっくりよくかき混ぜて飲むのがおすすめ。
(出典元:霧島酒造株式会社)
1-3.黒霧島のラインナップ
黒霧島EX
黒霧島EXは、黄金比のおいしさ“デリシャス・ペンタゴン”を持つ、これまでにないまったく新しい本格芋焼酎です。
独自の製法を用いることで二代目社長が追い求めた本格焼酎の味わい「あまみ・うまみ・まるみ」、黒霧島の特徴的な味わいである「トロッと・キリッと」を最大限引き出しています。
ふわっと包み込まれるような芋らしさを残した優しい甘い香りと、濃醇でなめらかな口当たりと飲み飽きないキレの良さが特徴。黒霧島から生まれた格別な味わいは、これまでにない、まったく新しい本格芋焼酎です。
(出典元:霧島酒造株式会社)
黒霧島MELT(めると)
樽貯蔵を含む10年以上の長期貯蔵により、黒霧島に新たな魅力を授け誕生した「黒霧島MELT」。
MELT(メルト)とは、「溶け込む、とろける、心が和らぐ」という意味があります。
熟成を経ることで、「まるみ」を帯びると言われ、10年という時間をかけて、ゆっくりゆっくりと溶け込んだ熟成だけが成せる技。
トロッとしたあまみとキリッとした後切れの黒霧島に、樽貯蔵ならではのとろける甘さ。フルーツやバニラを思わせる心和らぐ香りが広がり、濃厚な味わいです。
(出典元:霧島酒造株式会社)
2. 蔵元・産地
蔵元は霧島酒造。 1916年(大正5年)創業者の江夏吉助氏は、焼酎造りに適した風土といわれる宮崎県都城市で、芋焼酎の製造を始めました。以来ずっとこの場所で造られ、2016年には創業100周年を迎えました。
霧島酒造工場近くに流れる霧島裂罅水(きりしまれっかすい)は、仕込み水や割り水はもちろんのこと、全ての工程で使用されています。この仕込み水が霧島酒造の本格焼酎のおいしさの源でもあります。
安定の黒霧島だけではなく、他にも様々な霧島ブランド焼酎があります。
白霧島
「平成宮崎酵母」を使用しており、酵母の甘い香りが広がる白霧島。
「あまみ・うまみ・まるみ」のバランスがよく飲み応えがあり、飽きのこない味わいです。
オススメはお湯割りで、割合の目安は焼酎とお湯が6:4です。
(出典元:霧島酒造株式会社)
赤霧島
実が紫色のサツマイモ「紫優(ムラサキマサリ)」と真っ赤なもろみを原料としており、フルーティーな気高い香りと、後を引くようなあまみが特徴です。
ポリフェノールが豊富で、ワインと芋焼酎の中間のような、他の霧島とはまた違った味わいが楽しめます。
(出典元:霧島酒造株式会社)
茜霧島
実がオレンジ色のサツマイモ「玉茜(タマアカネ)」を原料にしており、今までの本格焼酎とは異なる、まったく新しいコンセプトで開発された新商品です。
柑橘系のフレッシュな香りが特徴です。「香り」「味わい」ともに、これまでの「霧島」ブランドの中で最もはなやかな芋焼酎です。
(出典元:霧島酒造株式会社)
ゴールドラベル「霧島」
霧島と原料の芋と麹は同じですが、酵母が違うのが、ゴールドラベルです。
香気性成分を多く生産する酵母による、フルーティーな香りと、口当たりが非常にソフトなので女性に人気です。
フロストボトルとゴールドのラベルで、華やいだ雰囲気を味わうことができます。
(出典元:霧島酒造株式会社)
芋麹焼酎 吉助<黒>
霧島酒造が提案するプレミアム焼酎。
厳選したさつまいも100%で仕込んだ「Genuine(純粋さ)」「Gentle(穏やかさ)」「Graceful(優美さ)」誰も味わったことのない「Gテイスト」。
芋本来の味わい・香りをもつ洗練された酒質になり、黒麹仕込みによるコクのある味に、落ち着いた香りとあまみを感じさせる、芋焼酎の高みを思わせる味わいです。
(出典元:霧島酒造株式会社)
3. 黒霧島の歴史
黒霧島は霧島酒造が製造する黒麹で仕込まれた芋焼酎です。
焼酎業界が「白麹」全盛の1990年代に、焼酎造りの基本に立ち戻って、伝統的な黒麹での仕込みを採用。
1998年の誕生以来、黒麹らしい独特のキレとコクが人気を呼び、醸造元の霧島酒造の名を一気に全国に広げた看板商品です。
当初は芋焼酎通の消費者を狙って造られましたが、そのスマートな味わいで芋焼酎が苦手な女性までもファンに取り込み、焼酎ブームの先駆けとなったといっても過言でありません。
それまで霧島醸造の代表銘柄だった白麹使用の霧島に対し、黒麹を使用した霧島ということで、「黒霧島」と名付けられました。
今では「霧島」と言えば大抵の人が黒霧島を連想するほどで、「クロキリ」の通称で愛されています。
4. 購入方法
全国的に有名な黒霧島は、スーパー、コンビニ、ドラックストア、酒屋と、簡単に購入することができます。
また、通販サイトのAmazonや楽天市場でも販売されており、黒霧島1800ml が1724円〜、720mlが996円〜と、コストパフォーマンスは数ある焼酎の中でもトップクラスです。
お手軽に本格芋焼酎が味わえるのもまた魅力ですね。
5. 評判
芋臭さを感じさせず、香ばしさのあるスッキリとしたコクのある味わいの黒霧島。たくさんの方がその魅力に、ハマってしまった、なくてはならない存在だと評判です。
実際に購入した方の評価をぜひ参考にしてみて下さい。
”長年飲んでます。
長年愛飲しているのに芋焼酎だと最近気がつきました。スッキリしていて香りが良いです。いろいろ試した末に落ち着きました。”
”コンビニでお手軽に手に入る芋焼酎の中では、一番好きかも。 芋臭い匂いがしっかりして、美味しいと思います。価格も安いし、手に入れ易いので一番よく飲んでるかも。”
”芋焼酎の中でも定番といったお酒です。 適度な芋のくささがたまりません。 飲んだ後も悪酔いすることもありませんし、何より一升で1,500円程度で購入できるので普段から飲むことができます。九州の人が焼酎ばかり飲むのもなんとなく分かる、そんな焼酎です。”
(出典元:Amazon)
まとめ
居酒屋でも「クロキリ」の愛称で親しまれ、一番有名と言っても過言ではない「黒霧島」。
「クロキリ」の特徴であるキリッとした味わいは、ロックがオススメですが、水割り・お湯割り・ソーダ割り、また食前や食後、色々な味わい方で楽しめます。
初心者から上級者まで万人に愛される本格芋焼酎をぜひご堪能ください。