焼酎好きの間ではイチオシされることも多い「森伊蔵(もりいぞう)」。焼酎にハマっている人は一体どんな味なのか、気になっていることでしょう。
森伊蔵はあの”3M”にも名を連ねている上等な銘柄として知られています。具体的に他の焼酎と何が違うのでしょうか。
そこで、この記事では森伊蔵について焼酎初心者にもわかるように解説していきます。森伊蔵を購入するときの参考にしてみてください!
この記事の目次
森伊蔵とは
森伊蔵とは芋焼酎の銘柄の一つです。銘柄としての歴史は古いとはいえませんが、発売以後、海外からも高い評価を得ています。
気になるそのお味は甘みがあり、芳醇で鼻をくすぐる豊かな香りが特徴です。お酒が苦手な人でも飲みやすく、女性の愛好家も珍しくありません。
毎年、限られた量しか製造されないため、流通量が少ないことでも有名。一部では「幻の焼酎」「伝説の焼酎」と呼ばれています。
上質な味と人気の高さで話題なのが森伊蔵です。
3Mとは
森伊蔵は「3M」の一つにも数えられています。3Mとは本格焼酎の中でも、さまざまな理由からプレミアム価値がついている3つの銘柄の総称です。
森伊蔵以外の銘柄では「村尾」「魔王」があります。3つの銘柄すべての頭文字が「M」から始まるため、3Mと呼ばれるようになりました。
それぞれ上等な焼酎として愛好家の絶えない銘柄です。焼酎にハマっている人は3Mのいずれかを飲むことを目標にしたほうがいいでしょう。
蔵元・産地
森伊蔵は芋焼酎の本場である九州の鹿児島県で酒造されています。特産品である有機栽培のさつまいもを原料としており、鹿児島ならではの芋焼酎です。
下記では森伊蔵の蔵元について詳しく紹介しています。
森伊蔵酒造
森伊蔵は鹿児島県垂水市にある「森伊蔵酒造」で生み出されています。森伊蔵酒造では焼酎の伝統製法である「かめ壺(つぼ)仕込み」によって焼酎を作っている希少な蔵元です。
現在、作っている銘柄は森伊蔵に絞っており、毎年の生産量は一升瓶に換算すると15万本程度になっています。大手メーカーの焼酎に比べると、生産量が圧倒的に少ないです。
しかし、こだわりの伝統製法で生み出される森伊蔵の味は一級品。海外のセレブたちからも人気があり、フランスの元大統領であるジャック・シラク氏の好物として知られています。
国際的な評価が高い蔵元なのが森伊蔵酒造です。
森伊蔵酒造
所在地:〒899-4631 鹿児島県垂水市牛根境1338
電話番号: 0994-36-2063
人気の理由
森伊蔵が人気の理由は数ある焼酎の中でもトップクラスの味わいです。芋焼酎といえば原料由来の独特な香りがありますが、森伊蔵はクセのない上品な香り。飲んだときにコクがじんわりと広がる口当たりの良さが特徴です。
たとえば、普通の焼酎は苦手、飲んでも悪酔いしてしまう、という人にも飲みやすいといわれます。宴会の席でも気軽に振るまえるほか、祝いの品として贈るのもいいでしょう。
自分で飲む以外の目的でも購入しやすいのが森伊蔵です。
歴史
森伊蔵という銘柄が誕生したのは1988年のことです。酒造している森伊蔵酒造は明治18年創業の歴史ある蔵元。しかし、一時は経営難におちいり、消滅の危機にあったといわれています。
苦難を乗り越えたのは伝統を引き継いだ5代目当主だったそうです。5代目は苦境にも関わらず、大量生産より品質の良さを追求し続けていました。そして生み出されたのが森伊蔵です。
「森伊蔵」という銘柄名は実は先代である4代目の名前。これは5代目が先代に敬意を払うためにつけたといわれています。
伝統を引き継いできた職人たちの情熱が込められた芋焼酎が森伊蔵なのです。
評判
森伊蔵はときにはおいしくないと敬遠されることがあります。しかし、これは森伊蔵の魅力がお酒好きの人には味気なく感じるためです。もちろん、個人の味の好みもあります。
森伊蔵はクセのない飲みやすさが特徴の芋焼酎です。万人受けする味わいですが、普段からクセの強いお酒を飲んでいる人には物足りないかもしれません。お酒好きは独特の臭みを好む人が多いので、魅力が逆にアダとなっているパターンですね。
もちろん森伊蔵を好むお酒好きの人も大勢います。国際的な評価も高いので、多くの人に受け入れられる味なのは間違いないでしょう。
森伊蔵の味が気になる人は実際に自分の舌で確かめることをおすすめします。
購入方法
森伊蔵は流通量が少ないため、一般的なスーパーや酒屋などの店頭で見かけることはほぼないでしょう。森伊蔵を購入するためには具体的に以下の方法があります。
- 森伊蔵酒造の抽選に応募する
- 通販サイトを利用する
以上です。
森伊蔵の蔵元である森伊蔵酒造では、販売機会を公平にするために電話による予約抽選を行っています。毎月15日~25日に電話予約を受けつけており、翌月の前半に抽選結果を確認する仕組みです。
抽選に当選した場合、2ヶ月後に店頭、あるいは発送にて受け取ることができます。詳しくは森伊蔵酒店に問い合わせてみてください。
抽選になかなか当選しないときは大手の通販サイトでも購入することができます。しかし、入手しやすさの反面、定価よりも高額な価格になっていることが多いです。
具体的な価格については次の項目で説明します。
定価
森伊蔵の定価は1本(1,800ml)3,000円前後です。焼酎としては普通の値段と思うかもしれませんが、正規の値段で手に入る機会はほとんどありません。
森伊蔵は流通量が限られているため、現実的な相場は高額になります。代理店や通販をとおして購入する場合、10,000円を超えた価格になっていることが大半です。
定価で購入することにこだわるならば、先の項目で説明した森伊蔵酒造の抽選に応募するしかないでしょう。
しかし、いち早く森伊蔵を飲みたいときは奮発して通販で購入するのもおすすめです。
森伊蔵に近い焼酎の銘柄
森伊蔵に近い焼酎として神川酒造の「別撰神川(べっせんかみかわ)」があげられます。別撰神川は森伊蔵と同じ鹿児島県で酒造されている芋焼酎。産地だけではなく、甘みのあるクセのない味が森伊蔵に近いといわれています。
人によっては別撰神川のほうが飲みやすいという声もありますね。森伊蔵よりも手に入りやすいので、代わりの芋焼酎として常備している人も多いです。もちろん、別撰神川も上質な芋焼酎なのでメインとして購入のありでしょう。
実際にどれだけ味が似ているか、機会があれば飲み比べてみてください。
(出典:amazon.co.jp)
まとめ
本格焼酎の中でも圧倒的な人気を誇る森伊蔵について解説しました。森伊蔵は甘みと芳醇な香りが特徴の芋焼酎。クセのない口当たりは誰からも愛されるといえるでしょう。
もし、ちょっと良い焼酎を飲みたいと思ったときは森伊蔵を購入してみてください。なかなか手に入らないかもしれませんが、買ってよかったと思えるのが森伊蔵です。
上質な焼酎はこれほど違うのか、と感動するかもしれませんよ!