泡盛の中でも認知度トップクラスの「残波」を解説。銘柄の種類や歴史など!

国内の地酒としてはポピュラーな泡盛。沖縄観光に行って飲むもよし、街の沖縄料理店で飲むもよし、と人気のお酒ですよね。

そんな泡盛の中でも上質な銘柄として知られているのが「残波(ざんぱ)」です。独特な響きの名前がどこか沖縄らしさを感じさせます。

一体どんな味なのでしょうか。今回は残波について詳しく解説していきます。

1. 残波とは?

残波とは沖縄の地酒として有名な泡盛の銘柄です。泡盛は蒸留酒に含まれるお酒なので、広い意味では蒸留酒の銘柄ともいえます。日本の蒸留酒といえば、他にも焼酎などが有名ですね。

残波には主に2つの種類があり、それぞれ違った特徴があります。詳しくは以下を参考にしてください。

残波にはブラック・ホワイトがある

残波にはブラック・ホワイトという2つの種類があります。

残波ブラックは通称「残黒(ザンクロ)」と呼ばれており、泡盛らしいガツンとくる刺激が特徴。少量でも満足できる濃厚な味わいのお酒です。通好み味といえばわかりやすいでしょうか。おいしい泡盛を飲みたいなら、まずは残波ブラックといっても過言ではないでしょう。

残波ホワイトは「残白(ザンシロ)」と呼ばれる女性人気の高い泡盛です。クリアですっきりした口当たりと、フルーティな香りが特徴。泡盛といえば”強いお酒”というイメージがありますが、誰にでも飲みやすい銘柄です。いわれなければ泡盛と気づかないかもしれません。

以上が残波ブラック・ホワイトの詳細です。残波は正反対の2つの顔を持った泡盛というわけですね!

(出典元:amazon.com)

どっちの銘柄が人気?

残波ブラック・ホワイトはどちらも人気の銘柄です。それぞれ独自の魅力があるため、優劣を決めることはできないでしょう。

たとえば、残波ブラックは泡盛本来の味わいに特化した銘柄のため、お酒好きの人に人気があります。とにかく酔いたい、沖縄の味を楽しみたいというなら残波ブラックがおすすめです。

反対に残波ホワイトはお酒が苦手な人でも飲みやすい泡盛。クセが少ないので、日常的に飲むためにあえて残波ホワイトを選ぶ人もいます。個人の好みがわからない宴会などで振るまうのもおすすめですね。

残波ブラック・ホワイトどちらか1本しか選べないときは好みや状況にあわせるといいでしょう。

残波にはプレミアムがある

残波は定番のブラック・ホワイトの他にプレミアムというシリーズもあります。残波プレミアムは泡盛の中でも”古酒”と呼ばれるものです。沖縄の言葉では古酒を“クース”と呼ぶこともありますね。古酒は3年以上熟成させた泡盛のことです。

残波プレミアムは5年以上熟成させた泡盛を使っているのが特徴。上品な甘さと、深みのある香りが好評のお酒です。残波プレミアムには「残波プレミアム30度」「残波プレミアム5年古酒35度」の2種類があります。

残波プレミアムはブラック・ホワイトよりも値が張りますが、泡盛ファンの人気も高く、飲む価値のあるお酒といえるでしょう。

(出典元:amazon.com)

蔵元・産地

残波は泡盛の本場、沖縄で酒造されています。詳しくは以下を参考にしてください。

比嘉酒造

残波が作られている蔵元は沖縄本島に工場を構える「比嘉(ひが)酒造」です。創業は戦後のこと。民衆が物資不足で苦しむなか、創業者が「良い泡盛を提供したい」とお酒作りを始めたそうです。

今では残波の蔵元として名前が知られていますが、当初は試行錯誤の連続だったのだとか。今では独自の蒸留器を作り、残波と共に沖縄の魅力をアピールしています。

企業理念は「安全でより美味しい泡盛を皆様にお届けしたい」。それを体現するために常においしい泡盛を追求し続けている蔵元が比嘉酒造です。

比嘉酒造
所在地:〒904-0324 沖縄県中頭郡読谷村字長浜1061番地
電話番号:098-958-2205

残波の歴史

残波が生まれたのは蔵元の比嘉酒造が創業者から2代目へと受け継がれてからです。

2代目は泡盛の“男性が飲むお酒”という強いイメージをどうにかしようと、頭を悩ませました。そして、女性やお酒の弱い人でも飲みやすい泡盛作りに励み、生み出されたのが現在の残波シリーズだそうです。

それまでの泡盛がクセの強い銘柄が多かったなか、残波は飲みやすさが特徴。普段はあまりお酒を飲まない女性を中心に人気が広まったそうです。現在は年齢や性別関係なく、おいしい泡盛の代表格。残波をきっかけに泡盛にハマる人が増えてきています。

泡盛の魅力を教えてくれる銘柄として有名なのが残波です。

残波のテレビCM

残波は個性的なテレビCMを放送していることでも有名です。とくに地元沖縄出身のアーティストや著名人とコラボしていることで話題。具体的には以下の方々が過去のCMに登場しました。

  • 志田真木さん(琉球舞踊家)
  • 大城拓也さん(染色家・織物家)
  • 比嘉一成さん(デザイナー)

以上です。いずれも沖縄の各業界で活躍する方々になります。

CMに地元の人を起用するのは郷土愛を感じる素晴らしい取り組みですよね。沖縄をアピールしたい熱意が伝わってきます。

残波のCMは放送されていない地域もありますが、比嘉酒造の公式HPにて視聴可能。過去のCMを振り返ることもできるので、興味がある人はご覧になってみてください。

CM一覧|沖縄の泡盛「残波」 有限会社比嘉酒造

購入方法

残波は市場に多く流通しているので、全国どこにいても各通販サイトから購入することができます。大手通販サイトのAmazon楽天でも取り扱いがありますね。

サイトによっては一升瓶×6本などのケース購入も可能。自宅に常備しておきやすいのは泡盛好きにとってはうれしいポイントです。

残波が気になっている人はぜひ通販サイトから探してみてください

評判

残波はときに味が薄いといった悪い評判を聞くことがあります。しかし、これは残波特有の魅力がアダになっているパターンでしょう。

泡盛といえば一般的にクセが強いことで有名ですが、残波は飲みやすさを追求した銘柄です。お酒好きの玄人からすれば飲みやすさが”物足りなさ”につながることも。もちろん個人の好みによって口にあわないこともありますね。

ただ、残波の飲みやすさは初めて泡盛を体験するにぴったりです。万人に愛される味わいなので、お酒が好きな人は一度、飲んでみることをおすすめします。

定価

残波の定価はブラック・ホワイトどちらも1本(720ml)1,000円強が相場です。流通量が多く、お買い求めやすい値段なので、気軽に購入することができます。残波が好きな人は一度に何本か購入して常備しておくのも珍しくないですね。品質が高いにも関わらず、庶民的なお酒といえます。

残波プレミアムの場合、定価は2,000円前後。ブラック・ホワイトに比べると、やはり割高になってしまいます。しかし、プレミアムもお財布に優しい泡盛であることは間違いないです。自分へのご褒美用にブラック・ホワイトとあわせて買ってもいいでしょう。

まとめ

泡盛の銘柄の一つ、残波について解説しました。残波はクセのある泡盛の中でも飲みやすいことで有名です。甘みのある口当たりはつい飲みすぎてしまうでしょう。

残波は初めて泡盛を体験するにもイチオシの銘柄なので、ぜひ購入してみてください。ちょっとした沖縄料理とあわせれば、宅飲みも雰囲気あるものに早変わりです!

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