「海」という芋焼酎をご存知でしょうか。この芋焼酎は日本のみならず、海外の人をも魅了したと言われています。
なぜ海外でも有名なの?どんな味わいなの?
今回はそんな「海」の秘密について解説していきます。
この記事の目次
1.海とは
「海」は鹿児島県にある大海酒造株式会社が製造しています。「芋焼酎初心者にまずオススメしたい焼酎」というコンセプトのもと誕生した本格芋焼酎です。通常販売はされておらず、特約店でのみ購入が可能な限定のオリジナル商品となっています。
海が人気の理由の1つは、芋焼酎特有のクセや匂いが少なく、芋焼酎初心者でも飲みやすい風味であることです。なぜ飲みやすいのか、どんな特徴のある芋焼酎なのか調べてみましょう。
1-1. 海の特徴
海には他の芋焼酎とは少し違った特徴があります。海の飲みやすさの秘密である、原料や仕込み水についてご紹介します。
1)海の原料
海に使用されている原料は鹿児島県産のベニオトメという赤芋(さつまいも)。大海酒造で使う芋は、契約農家が丹精込めて育てた鮮度の良いさつまいもです。ベニオトメは焼き芋などの食用としても有名で、平成2年には鹿児島県の奨励品種に指定されています。
また、使用する麹は日本酒にも使われている黄麹。この黄麹を使用することで日本酒のような吟醸香を感じるため、芋焼酎特有のクセが少なく飲みやすい焼酎に仕上がっています。
2)仕込み水
海で使用されている仕込み水は「温泉水 寿鶴(ジュカク)」。日本有数の活火山である桜島の麓から湧き出る天然水で、水溶性のゲルマニウムを多く含んでいる軟水です。
寿鶴はその豊富な栄養素からミネラルウォーターとしても販売されており、農林水産大臣賞において最高賞を受賞しています。飲む温泉水「寿鶴」は健康にも良く、そのまま飲んでも甘いと評判の天然水です。
1-2. 海の味わい
海は芋焼酎でありながらクセが少ないため飲みやすく、華やかな香りとフルーティーな味わいです。黄麹とベニオトメを低温で丁寧に発酵させ、減圧蒸留することでクセのない甘味と、爽快なのど越しを実現しました。口当たりもスッキリと淡麗で、その飲みやすさから女性にも高い支持を得ています。
大海酒造が紹介している海の楽しみ方は、ロックやソーダ割り、そして10℃前後の冷水で割った水割り。本当に飲みやすいので、芋焼酎初心者にぜひオススメしたい銘酒です。
(出典元:大海酒造株式会社)
2. 蔵元・産地
大海酒造株式会社は芋焼酎の名産地、鹿児島県にある蔵元です。「海が好き、大海が好き」というキャッチフレーズのもと1975年に地域の9つの蔵が集結し、創業されました。
大海酒造では新鮮な生芋のみを使用するため、収穫期になると杜氏は約3カ月もの間、蔵で寝起きして焼酎造りに専念します。9つの蔵がそれぞれ長い年月の中で受け継いできた「知恵と伝統」を継承しつつ、時代のニーズに合った味を探求し続けている蔵元です。
また、大海酒造の焼酎の裏ラベルには「私たちのさつまいも畑から焼酎造りは始まります」という言葉と契約農家の写真が描かれています。これは大海酒造の「日本の農業を酒造りの場から支えていきたい」という使命感と、農家と杜氏の信頼関係の現れでもあります。契約農家が丹精込めて栽培したさつまいもと、厳選された仕込み水を使用し、「妥協しない」という信念のもと日々酒造りと向き合っているのです。
そんな大海酒造には多くのラインナップがあります。いくつかご紹介するので参考にしてください。
さつま大海
大海酒造の代表銘柄。毎晩飲んでも飲み飽きしないキレのある味わいが特徴です。
芋らしい豊かな香りで、やや濃醇な風味が余韻として残ります。お湯割りや熱燗などで楽しむのもオススメです。
(出典元:大海酒造株式会社)
さつまの海
まろやかな甘さとコクがあり、全体のバランスが秀でた焼酎。原料由来の芋の香りと風味が楽しめます。ロックや熱燗など、飲み方・割り方を選ばないのも人気の1つ。桜島の麓から湧き出る天然温泉水「寿鶴」を割り水として使用した本格芋焼酎です。
(出典元:大海酒造株式会社)
うみ
「海」の常圧蒸留版。香り華やかな「海」に対して、「うみ」は優しい落ち着きのある香りが特徴です。口に含むと深みのある味わいが余韻として残ります。「海」同様、特約店での限定販売商品。水割りやソーダ割り、ぬるめのお湯割りでどうぞ。
(出典元:大海酒造株式会社)
海王
使用するさつまいもは「ベニオトメ」と、焼酎用に開発された「ジョイホワイト」。黒麹を使用し減圧蒸留することで、芋焼酎らしい香りながらもなめらかな口当たりです。大海酒販オリジナル商品のため、特約店で購入が可能です。
(出典元:大海酒造株式会社)
3. 海の歴史
大海酒造は伝統を継承しながらも「芋焼酎は男が飲むもの」という固定概念を払拭すべく、様々な試みを行ってきました。2004年にはニューヨークでの焼酎試飲会を企画し、その挑戦がテレビ番組「ガイアの夜明け」でも特集されています。
そして海が人気銘柄となったきっかけは、2012年に行われたパリコレにおいて、日本の焼酎メーカーとして初めて特設ブースを設けたこと。海の繊細な舌触りと香りの良さから「焼酎のブルゴーニュ」として評判となり、ワインを愛するパリの人達を魅了したと言われています。このパリコレ出展というチャレンジが、ルイヴィトン社の桜まつりへの出展に繋がり、一躍世界でも有名になりました。
4. 購入方法
海は特約店で購入可能です。大海酒造のHPで全国の特約店を検索することが出来るので、興味のある方はぜひ一度お近くの特約店をチェックしてみてください。
また、Amazonや楽天市場などの大手通販サイトや、酒屋専門店の公式通販でも取り扱いがあります。価格は720mlが約1500円程度で販売されています。
5. 評判
海は芋焼酎が初めての方や、芋焼酎に慣れていない女性でも飲みやすいと評判です。
実際に購入した方のレビューをご紹介します。参考にしてください。
“芋焼酎は苦手だったのですが、友達から絶対飲めると薦められて買ってみました。芋臭さがまったくなく、飲みやすくて美味しい”
“芋焼酎が飲めない私でも、海は飲めました。芋焼酎デビューには良いお酒です”
“一度これを飲むと、他の焼酎がなかなか飲めなくなります”
“かなり淡麗。切れ味の良い焼酎です”
“すっきりと飲みやすくワインみたい”
“芋臭さは少ないので、ホントの芋好きには物足りないかな”
“内緒にしたい逸品”
(出展元:Amazon 大海酒造 海 芋焼酎1800ml)
まとめ
日本を超えて、世界で評価された芋焼酎「海」。
日本酒でも使用される黄麹と良質なベニオトメ、そしてこだわりの仕込み水によって芋焼酎特有のクセを感じさせない人気の焼酎ということが分かりました。
芋焼酎が苦手という方や、芋焼酎デビューの方にぜひ一度オススメしたい銘酒です。