みなさんは芋焼酎はクセがあって飲みにくいというイメージをお持ちでしょうか?
麦焼酎や米焼酎はクセがなく飲みやすいものも多いですが、芋焼酎も焼酎初心者や女性の方にも楽しんでいただけるお酒です。
そして近年ではサツマイモの品種改良も進み、上品な甘さと香りでクセも少ないものとなりました。
今回はそんな芋焼酎の魅力について解説していきます。
飲みやすくなる飲み方もご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
1.まずは芋焼酎について知ろう
焼酎の中では独特な香りを持つ芋焼酎について詳しくご存知ですか?実はその独特な香りにこそ芋焼酎の魅力が存分に隠れているのです。
1-1.芋焼酎とは
芋焼酎はサツマイモを主原料とした焼酎のこと。サツマイモの生産が盛んな鹿児島県や宮崎県南部、伊豆諸島などが主な生産地です。伊豆諸島(東京都)でもその昔、鹿児島から芋焼酎の製法が伝わり、伝統的に芋焼酎が造られています。蒸したてのような芋の香りと甘みが際立った、コクのある味わいです。
サツマイモを原料としたお酒は世界的にも珍しいと言われています。
1-2.芋焼酎の魅力
芋焼酎の魅力はなんと言ってもサツマイモ由来の上品な甘さと香りです。
かつては「イモくさい」といわれて敬遠されがちであった芋焼酎ですが、その後技術の向上と品種改良により芋特有の香りがひかえめとなり、スッキリとして味わいやすいものとなりました。
サツマイモの種類も豊富になり、果実のようなフルーティーな香りと甘みが豊富な味わいは芋焼酎ならではの魅力です。
2.芋焼酎の定番の飲み方や割り方のポイント
2-1.芋焼酎の定番の飲み方
ストレート
芋焼酎の味や香りをシンプルにそのまま堪能できるストレート。
グラスに芋焼酎を注いでそのまま飲みます。銘柄の個性を楽しみたい時や芋のフルーティーさや香りをじっくりと味わいたい時には、ストレートで少しずつお楽しみ下さい。
ロック
芋焼酎そのものの味と変化を楽しむロック。
氷を入れたグラスに芋焼酎を注ぎます。氷を入れたての濃い味わいから、氷が溶けてからの味わいの変化は格別です。芋焼酎を氷にあてるように注ぐと香りが引き立ちやすくなります。
水割り
芋焼酎の香りが和らぎ、飲みやすくなる水割り。
グラスに芋焼酎を注ぎ水を加えます。氷を入れるかはお好みでお楽しみください。
また、口当たりまろやかになる前割りもおすすめ。芋焼酎と水を混ぜ合わせ、2〜3日置いてください。冷やしたり温めたりしてもOK。水割りとはまた違った芋焼酎がより一層味わえますので、ぜひ飲み比べしてみてください。
お湯割り
芋焼酎の生産地でも親しまれているのがお湯割りです。
お湯を先に注いでから、芋焼酎を注ぐのがポイント。お湯は若干冷ましたものをお使いください。
サツマイモ本来の甘味や香りが湯気とともに際立ち、口当たりまろやかになります。
2-2.割り方のポイント
割り方にもいくつかポイントがあります。ぜひ試してみてください。
焼酎と水(お湯)の割合を6:4がおすすめ
焼酎と水を混ぜる際には、6:4(通称ロクヨン)の割合がベスト。ただ、5:5や4:6、7:3など、自分がおいしいと感じる自分好みの割合を探してみることもおすすめします。
氷を使う際は市販の氷を使う
焼酎の良さを味わいつくすためにはなんといってもロックアイスの使用がかかせません。市販の氷は冷凍庫の氷で作られたものよりも溶けにくい特徴があります。また、家庭の氷はどうしても食品の匂いがうつってしまいますが、ロックアイスならその心配もなく、焼酎の香りを存分に堪能できます。
お湯割りは焼酎より先にお湯を注ぐ
お湯割りを作る際、一番のポイントは焼酎より先にお湯を注ぐこと。お湯を先に注ぐことにより温度の低い焼酎が沈み、かき混ぜなくても大流で自然と混ざります。そうすることによりお湯と焼酎がよくなじみ、香りも引き立ちます。
2-3.定番の飲み方におすすめの芋焼酎
水割りにおすすめの芋焼酎
宮崎県都城市に本社がある霧島酒造がつくる芋焼酎の人気ブランド「黒霧島」。
地下から湧き出す霧島裂罅水と新鮮な黄金千貫を原料とし、多くの人に愛されている芋焼酎の代表です。
黒霧島はどれもトロリとした甘味とキリッとした後切れが特徴で、水割りにぴったり。
(出典元:霧島酒造株式会社)
お湯割りにおすすめの芋焼酎
芋と芋麹だけで造られた「一刻者」。
こちらはサツマイモ100%のこだわりから生まれた本格芋焼酎です。芋本来の豊かな香りと甘味、すっきりした飲み口が特徴。
芋のフルーティーな香りと甘さを存分に引き立たせるお湯割りは絶品です。
(出典元:宝酒造)
ロックにおすすめの芋焼酎
厳選された良質な黄金千貫と鹿児島県シラス大地で天然ろ過された清らかな水から生まれた本格芋焼酎「赤兎馬」。
トロッと甘い芋の味わいが口の中に広がり、スルスルと飲める柔らかな舌触りが特徴です。アルコールのとげとげしさも少なく飲みやすいので、女性にも人気の銘柄。
柔らかな舌触りの変化を楽しめるロックにおすすめの芋焼酎です。
(出典元:薩州 赤兎馬)
3.芋焼酎をベースにカクテルで楽しむ
3-1.炭酸割り
スッキリとしたキレが特徴的な芋焼酎の炭酸割り。
グラスに氷を入れ、3割ほど芋焼酎を入れ、炭酸を氷に当てないように優しく注ぎ入れてください。
シンプルですが、芋焼酎ならではの香りが炭酸と合うのですごく飲みやすいです。近年、炭酸割りにとても合うフルーティーな芋焼酎が増えています。芋焼酎にチャレンジしたことがないという方はぜひ炭酸割りから始めてみてください。
3-2.コーラ割り
意外と思いきや実はぴったりの相性、芋焼酎のコーラ割り。
コーラ割りは芋焼酎の香りとコーラがバランス良くまとまり、まるで洋酒のような雰囲気になります。
作り方は炭酸割りと同じですが、焼酎とのバランスは1対1がおすすめ。もちろん自分好みの濃さに調節して楽しんでみてください。
3-3.烏龍茶や緑茶でお茶割り
スッキリと飲みやすい組み合わせの烏龍茶や緑茶でお茶割り。
意外かもしれませんが、お茶と芋焼酎はお酒が苦手な方でも飲みやすいと好評な割り方です。食中酒としても人気があります。
焼酎とお茶の割合は1:2がベスト。氷を入れて冷たい状態で飲むのはもちろんですが、お湯割りもおすすめ。温かいお茶を先にグラスに注ぎ、後から芋焼酎を入れるのがポイントです。
3-4.焼酎モヒート
焼酎ファンや女性の間で人気となってきている「焼酎モヒート」。
芋焼酎と合わせることにより、ライムとミントの香りに芋の甘い香りが合わさり、また違った風味を楽しめます。焼酎ベースなことにより日本人の口に合う和風なモヒートに仕上がります。
作り方はグラスにミントと砂糖、ライムを入れて潰し、焼酎と氷を入れ、ソーダを入れたら完成です。砂糖やはちみつ、シロップはお好みの量でお楽しみください。
3-5.焼酎の梅干し割り
ヘルシーでダイエット中の味方、焼酎の梅干し割り。
糖質オフ、プリン体ゼロの焼酎とダイエット効果の高い梅干しは相性抜群。また、梅干しは芋焼酎の香りや味をマイルドにしてくれる上、胃腸の粘膜を保護してくれる働きがあります。
作り方はとても簡単。ロック、水割り、お湯割りなど、お好みの飲み方に梅干しを入れてください。梅干しを少しずつ潰していくとまた変化が出て更に楽しめます。
まとめ
芋焼酎の美味しい飲み方について紹介していきました。
芋焼酎にも飲みやすいフルーティーなものがたくさんあります。
芋焼酎のイメージが変わると思いますので、ぜひ一度試してみてください。