焼酎にレモンやライムを加えたことはみなさんあるかとは思いますが、すだちを加えても相性が良くまた一味違った風味になります。すだちはクリアな味わいの甲類焼酎だけでなく、原料特有の香りが特徴の芋焼酎や米焼酎、麦焼酎などの本格焼酎でも相性抜群です。
今回は焼酎のすだち割りの魅力や、すだち焼酎についても詳しく解説していきます。
この記事の目次
1.焼酎とすだちは相性抜群
すだちは徳島県生まれの香酸柑橘類です。そうめんや秋刀魚などにも添えられる和食にぴったりの高級調味料であるすだちは、もちろん日本生まれの焼酎と相性がピッタリです。
1-1.焼酎のすだち割りの魅力
焼酎にすだちを搾った飲み方は「焼酎のすだち割り」と呼ばれています。居酒屋などでは、「すだち酎ハイ」や「すだちサワー」とメニューに表記されている事があります。焼酎のすだち割りの魅力はなんといってもすだちのさわやかな香りとその酸味を感じられる事で、飲みやすくなることです。
また、すだちにはビタミンやミネラルなど、レモン以上に豊富に含まれています。新陳代謝の促進、疲労回復、美肌作用などに効果が期待できるクエン酸もたくさん含まれており、健康や美容に嬉しい栄養素があるのも魅力のひとつです。
すだちは、ライムやゆずなどの季節ものの柑橘類に対して、1年中販売されています。その手軽さもまたおすすめしたい理由でもあります。
1-2.すだち割りに相性の良い焼酎
すだちは甲類焼酎や本格焼酎、どんな焼酎でも相性抜群です。クリアな味わいが魅力の甲類焼酎に加えれば、すだちそのものの香りや酸味などの味わいを邪魔する事なく爽やかさを楽しむことができます。
一方、芋焼酎や麦焼酎、米焼酎などの本格焼酎に加えることで、焼酎の原料そのものの香りとすだちとの香りが合わさり、お互いを引き立て合う味わいが楽しめます。本格焼酎の種類を変えることにより、それぞれ違った味わいになりますので、自分好みの焼酎のすだち割りを探す楽しみがあるのも本格焼酎の魅力です。
2.すだち焼酎という焼酎もある
焼酎にすだち果汁を搾って加えたり、すだちを漬け込んだりして造られているお酒「すだち焼酎」も人気があります。すだち焼酎に水や炭酸を加えることで、自宅でも手軽にすぐにすだちサワーを楽しむことができます。
2-1.すだち焼酎はリキュールの1種
すだち焼酎と聞くと、芋焼酎や麦焼酎などのように原料を使って発酵させた焼酎だと思うかもしれませんが、実際は焼酎ではありません。すだち焼酎は酒税法ではリキュールの一種に分類され、「すだち酒」と呼ばれることもあります。
一番イメージしやすいのが、お酒の中に梅を漬け込んで造られた梅酒と同様のものです。すだちを焼酎に漬け込んで造られたのが、すだち焼酎です。
2-2.すだち焼酎の特徴
すだち焼酎は、すだちの産地である徳島県で、徳島県内の酒造会社がすだちを原料としたお酒を製造したのが始まりです。すだちがふんだんに使われていることにより、すだちの爽やかな香りと酸味が焼酎などのお酒のきつさを和らげてくれる特徴があります。
その飲みやすさから焼酎が苦手な方や女性にも人気なのがすだち焼酎です。
2-3.購入できるすだち焼酎
四国でしか見かけることのなかったすだち焼酎ですが、最近では全国どこでも手に入れることができるようになりました。その中でも特におすすめしたいすだち焼酎をご紹介します。
阿波の香り すだち酎
1985年に製造されて以来愛されているロングセラー商品、「阿波の香り すだち酎」。
焼酎初心者や女性の方に、こんな美味しいお酒は初めて!とおっしゃる方が多いお酒です。
すだちの旬である8月下旬から9月下旬に収穫されたとても香りの高い天然すだちの果汁を100%使用され造られています。すだちのすがすがしい香りとさわやかな酸味、ほのかな苦みもあるのが特徴。後味スッキリの飲み口で食事との相性も抜群です。
(出典元:amazon)
本家松浦酒造場 すだちサワーの素
すだち果汁の美味しさを実感できる本格サワーコンク「本家松浦酒造場 すだちサワーの素」。
すだち特有の苦味と酸味、そしてはちみつの甘味がありながらスッキリとした味わいが特徴。徳島産のフレッシュなすだち果汁を20%以上も使用しており、ビタミンCがとても豊富です。
炭酸水などで割ると居酒屋と同じ本格的なすだちサワーを手軽に自宅で楽しむことができます。
(出典元:amazon)
3.すだちと焼酎のおすすめの楽しみ方
3-1.すだちと焼酎のおすすめの飲み方
焼酎はロック、水割り、お湯割り、ソーダ割りなど飲み方が多彩なお酒です。焼酎のすだち割りも色々な楽しみ方があり、それぞれ違った良さがあります。
ロック
焼酎のすだち割りのそのままの味わいを楽しむことができるのがロック。まずはロックですだちと焼酎そのものの味わいを感じながら、ロック氷をいれ、氷が溶けていく過程も楽しんでください。
すだちの量はお好みですが、皮ごと入れてしまえば少し苦味も感じられ、より引き締まった味わいになります。
ソーダ割り
すだち割りはなんといっても万人受けするソーダ割りが一番人気です。若い女性や焼酎初心者の方からも支持を得ています。
焼酎30ccにソーダは150cc、そこに少し多めのすだち4個分を絞っていれるのがおすすめの楽しみ方です。ソーダのシュワシュワの中にすだちの酸味と爽やかな香りが広がって、とても飲みやすくなります。
お湯割り
すだちそのものの香りを存分に楽しみたいのなら一番はお湯割りです。
お湯割りにすることで焼酎の香りとすだちの香りが湯気の中から立ってくるので、香りを確認しながら、自分好みのすだちの量を入れてください。お湯割りにする事で少量のすだちを軽く搾っただけでも香りを楽しみことができます。
3-2.すだちと焼酎に合わせるおすすめのおつまみ
すだちと焼酎は和洋中どんな料理にも合うことも魅力の一つです。中でもすだちは日本生まれの柑橘類ですので、和食料理にぴったり。すだちだけあって、秋刀魚の塩焼きや豆腐料理、たこの唐揚げ、煮物などどんな和食料理でもおつまみとして合わせることができます。
おつまみを作る際のポイントとしては、料理にもすだちを搾ってかけてしまうこと。すだちの香りが引き立て合う事により、また更に美味しくいただけます。
まとめ
すだち焼酎を詳しく紹介していきました。
日本特有の柑橘類であるすだちと、日本の誇る蒸留酒である焼酎はとても相性が良く、スッキリと飲みやすいお酒です。
すだち焼酎を見かけた際にはぜひ一度お手に取って試してみてください。