麦焼酎発祥の地である長崎県の壱岐で造られた、壱岐焼酎。
大麦と米麹を使って造られている本格麦焼酎です。
今回はそんな壱岐の特徴や歴史、壱岐のたくさんのラインナップをご紹介します。
この記事の目次
1.「壱岐」とは
では、壱岐にはどのような特徴があるのでしょうか。
まずは原料と仕込み水について解説します。
1-1. 壱岐の特徴
1)壱岐の原料
壱岐の原料は米麹と大麦で、その比率は米麹1/3に対して大麦2/3を使用して仕込みます。
麦焼酎の中には麦麹を使われているものもありますが、壱岐焼酎の麹は米麹のみです。
そうすることで、麦の風味と米の天然な甘味が絶妙に調和した味わいとなっています。
2)仕込み水
壱岐焼酎の蔵がある場所は、豊富な自然水が湧き上がる地として有名です。
地下130mからくみ出された、玄武岩層で長い年月をかけて磨かれたミネラルを含むやや硬めの美味しい水が、仕込み水として使われています。
そのミネラルたっぷりな壱岐の地下水を使用して造ることにより、キレのある飲み口に仕上がります。
1-2. 壱岐の味わい
壱岐焼酎は、ふくよかな麦の香りにまろやかなコク、そして米の天然由来の豊かな甘みを感じられることが特徴です。
麦の香ばしい香りもありながら米のフルーティーなやさしい甘い香りもあり、麦焼酎と米焼酎どちらものいいとこ取りをして絶妙に調和している、そんな味わいになっています。
米と麦の折衷なので悪酔いしないのも、美味しく味わえるポイントの1つです。
(出典元:玄海酒造株式会社)
1-3.壱岐のラインナップ
壱岐焼酎にはたくさんのラインナップが存在します。
どれもとても飲みやすいので初心者の方にもおすすめしたい焼酎です。
もちろん焼酎好きの方にも喜ばれること間違いなしのものばかりです。
壱岐スーパーゴールド22
壱岐焼酎の製法を継承しつつ研究と改良を重ね、オーク樽で貯蔵・熟成されて造られた「壱岐スーパーゴールド22」。
洋酒のような艶やかな色と香りに甘みも感じられる魅力があり、女性ファンが多いです。
芳醇で華やかな香りが引き立つ、ロックや水割りがオススメ。炭酸水で割ってお好みでレモンなどを絞るとまた風味が変わって違った楽しみ方が出来ます。
(出典元:玄海酒造株式会社)
壱岐グリーン
壱岐焼酎伝統の製法を活かした「壱岐グリーン」。タンク貯蔵で造られたスタンダードな1本です。
ほのかな香ばしさと甘みのバランスがとても良く、クセがないためスルスルと飲みやすいです。
香ばしさと華やかさをダイレクトで感じるにはストレートがおすすめですが、お湯割り、水割り、ロック、なんでも合う魅力があります。
(出典元:玄海酒造株式会社)
壱岐オールド
ウイスキーやブランデーと同じ蒸留酒で、麦の香り、風味、舌ざわりが抜群の「壱岐オールド」。
さらには悪酔いしないなどの魅力が多いため、全国にファンが多いです。
壱岐焼酎ならではの深い味わいとほのかな甘みの残る麦焼酎。
長期間熟成させているだけあって麦の香りが穏やかでまろやか、そしてやわらかな口当たりのため、たいへん飲みやすいです。
ロックや水割りはもちろんですが、お湯割りさらに麦の香りとほのかな甘味が引き立ちます。
(出典元:玄海酒造株式会社)
壱岐ロイヤル
むぎ焼酎「壱岐」の香味の優れている部分を取り出し、長期間にタンク貯蔵熟成させた本格焼酎。古酒限定品。
色は琥珀色で、濃醇な香りとまろやかな味わいが特徴。
アルコール度数は40度と高いですが、それを感じさせない仕上がりとなっております。
麦由来の心地よい甘味が感じられるため、特にロックがオススメです。
(出典元:玄海酒造株式会社)
2. 蔵元・産地
九州北方の玄界灘に浮かぶ南北17km、東西14kmの小さな島、長崎県の壱岐。ここ壱岐は「麦焼酎発祥の地」と言われております。
その壱岐島内には壱岐焼酎を造っている7つの蔵元があります。玄海酒造もその1つであり、伝統的な壱岐焼酎造りを行なっています。
TUNACHU(つなちゅう)
総合水産企業である金子産業株式会社(佐賀県唐津市)のアドバイスを受け、マグロに合う焼酎として誕生した、麦焼酎「つなちゅう」。
2年間熟成させたアルコール度数25%の麦焼酎は、香り控えめですっきりした味わいとなっており、刺し身やすしとの相性が抜群です。
麦の風味が心地よく、ロックで飲むと、最高に心地よい時間が過ごせること間違いなし。また炭酸割りもオススメで、香りが立ちより焼酎の風味を感じやすくなります。お好みでレモンなどを絞ることで、また違った味わいを楽しめます。
マグロの美味しさを消さないために、脂の多いマグロには濃く、赤身には薄めに割るとさらに美味しくいただけます。
(出典元:玄海酒造株式会社)
瀧泉
壱岐は同じ姓が多いため、門名(家の名)があり、創業の地である山内家の門名は「瀧泉」でした。
この門名から命名された初代壱岐焼酎「瀧泉」。
創業(1900年)以来百年を越えて、その「瀧泉」が復刻しました。
まずはロックで焼酎そのものの味を楽しみ、次に水割りで柔らかい味わいを堪能した後、最後にはお湯割りで華やかな素材の香りをお楽しみください。
(出典元:玄海酒造株式会社)
松永安左エ門翁
戦後、電力事業再編をなし、「電力の鬼」と云われた壱岐出身の松永翁の名を冠した、本格麦焼酎「松永安左エ門翁」。
「壱岐」の原酒をホワイト・オーク樽に貯蔵し、熟成させた限定品です。
ふくよかな香りとまろやかなコク、キレがあり、麦の風味と米麹を使用することによる天然の甘みが特徴。
芳醇な香りがありながらもスッキリとした味わいで、ぜひロックでお楽しみいただきたい1本です。
(出典元:玄海酒造株式会社)
3. 壱岐の歴史
麦焼酎発祥の地である壱岐。長崎で2番目に大きい平野を持ち稲作に恵まれておりましたが、 その昔厳しい年貢により収穫した米のほとんどを徴収されてしまいました。そのため年貢の対象とならない大麦が主食となり、焼酎の原料として用いられたのが、壱岐の麦焼酎の起源といわれています。
明治33(西暦1900)年、初代 長田 嘉助は壱岐に移り、麦焼酎造りを始めました。
大正には「壱岐の華」の銘柄を冠し、そこから創業100年を超えてもなお、一本筋の通った品質を貫いています。
伝統的な常圧蒸留と熟成にこだわった華やかな香りとふくらみのある芳醇薫麗なる島の風土酒。今もなお、世界が認めた元祖麦焼酎として、たくさんの人から愛され続けています。
4. 購入方法
伝統を大切にし造られている壱岐焼酎は、昔はデパートでたまにしか見ることのできない麦焼酎でした。ですが今ではAmazonや楽天市場などの通信販売で購入することができます。
また、玄海酒造の公式HPでも販売されているので、ぜひチェックしてみてください。
5. 評判
実際に壱岐焼酎を飲んだことがある方はどのように感じているのでしょうか。
楽天市場のレビューでは次のようなコメントがありました。
ぜひ参考にしてみてください。
“はじめて呑んだのは壱岐島へ旅行した時に宿でいただきましたが、実は私は焼酎が呑めません。一口飲んで「これ何!」と思わず声をあげてしまいました。
私は日本酒は大好きですが、焼酎は呑めるのは現在こちらのお品だけになります。”
“父への誕生日プレゼントに好きな銘柄の焼酎をプレゼントしました。とっても喜んでもらえました。焼酎が苦手な私でも、割と飲みやすいお味でした。ありがとうございました。”
“もともとは友人からプレゼントされたものでしたが、すっかりはまってしまいました。妙なアルコール臭さも無く、美味しいです。”
“値段も手頃で飲み味もスッキリ美味しい焼酎です。さすがに麦焼酎の元祖だと友人と飲みすぎました。芋が好きですが壱岐をのんで麦を見直しました。”
“壱岐焼酎、昔はデパートにしか置いていなかったのです。
地名を冠することのできる数少ない焼酎です。そこらへんの麦とは全然違います。”
(出典元:amazon)
まとめ
麦焼酎発祥の地である壱岐焼酎をご紹介しました。
原料は大麦と米麹を使用していることにより、麦の香ばしさもありながらお米の甘味が感じられ、たくさんの魅力があります。
オーク樽で貯蔵・熟成されて造られたことによる深い味わいが、今までの麦焼酎を覆すかもしれません。
機会があればぜひ一度お手に取って飲んでみてください。