宅飲みでは定番のお酒である焼酎。晩酌として毎日飲んでいる人も多いことでしょう。
しかし、寝る前のお酒で気になるのはやはりカロリーです。焼酎のカロリーは一体どれくらいあるのでしょうか。
この記事では焼酎の具体的なカロリーについて紹介します。ダイエット中に飲んでも大丈夫なのかについても解説するので、参考にしてみてください!
この記事の目次
そもそもカロリーとは?
カロリーとはエネルギーの単位を表す言葉です。科学的には1gの水の温度を1℃上昇させるのに必要なエネルギーを1キロカロリー(1kcal)として定義しています。
人間の体は食料から摂取したエネルギーのうち、余ったエネルギーを脂肪として蓄積する仕組み。つまり、高カロリーの食べ物ほど太るといわれるのは、摂取するエネルギーが多すぎて消費しきれないからです。反対に低カロリーはエネルギー摂取量が少ないため、消費しやすいということになります。
しかし、太りやすいかどうかは食料品に含まれる栄養素なども関係しているので、カロリーだけに注目するのは禁物です。
100mlの焼酎のカロリーは甲類206kcal、乙類146kcal!
焼酎の100mlあたりの平均カロリーは「甲類206kcal」「乙類146kcal」となっています。基本的には乙類のほうが低カロリーです。わかりやすくいえば、精白米のカロリーが100gあたり168kcalなので、小さめのお茶碗のご飯一杯分くらいでしょうか。
ただし、同じ焼酎でも銘柄などによって含まれるカロリーは変わってくるため、上記のデータはあくまでも目安として考えてください。
※データは文部科学省「五訂増補日本食品標準成分表」参考
芋・麦・米の焼酎のカロリーは変わらない
焼酎には芋・麦・米といった原料による種類の違いがありますが、含まれるカロリーに差はありません。しかり、アルコール度数が高いほどカロリーも多くなる点には注意が必要です。
焼酎の一般的なアルコール度数は20度から40度。同じ焼酎でもアルコール度数が低い銘柄、高い銘柄とさまざまです。色々な銘柄の焼酎をどれも同じカロリー量だと思って飲んでいると、想像以上に摂取していることがあります。
いつも飲んでいる焼酎と違う銘柄を飲むときは、念のため成分表に記載されているカロリーをチェックしてください。
甲類と乙類の違いって何?
焼酎には甲類と乙類という2つの分類があります。具体的な違いは以下のとおりです。
甲類
甲類焼酎は「連続式蒸留機」で蒸留している特徴があります。ウイスキーなどと同じく、蒸留などの過程を何度も繰り返す製造法です。原料のアルコールが高純度で抽出されるため、完成した焼酎はクリアな色ですっきりした味になります。アルコール度数が36%未満に規定されているのも甲類の特徴です。
焼酎の作り方としては新しい部類のため、昔は「新式焼酎」とも呼ばれていました。比較的に飲みやすい銘柄がそろっているため、不特定多数の人が集まる場所では甲類が選ばれることが多いです。
乙類
乙類焼酎は「単式蒸留器」で蒸留されたアルコール度数45%未満のものです。甲類にたいして乙類は「旧式焼酎」と呼ばれます。わかりやすくいえば、焼酎の伝統的な酒造法で作られているのが乙類です。本格焼酎と呼ばれることもあります。
乙類焼酎は蒸留の過程が単純なため、原料由来の味わいや風味が強いのが特徴です。原料も多くの種類があり、一般的に使われるのは芋・麦・米の3種類。そばや黒糖といった変わり種もあります。
焼酎独自のおいしさを味わえるのが乙類です。
他のお酒とのカロリー比較
ここでは焼酎に含まれるカロリーをわかりやすくするために他のお酒のカロリーも紹介します。具体的には以下のとおりです。
- 日本酒:103kcal
- ビール(発泡酒):188kcal
- ビール:40kcal
- 梅酒:156kcal
- ウィスキー:237kcal
以上です。いずれも100mlあたりに含まれるカロリー量を表しています。一見、焼酎に含まれるカロリーと大差ありません。しかし、お酒に含まれるカロリーは同じ分量で比べることはあまり意味がないです。理由については次の項目で説明します。
※データは文部科学省「五訂増補日本食品標準成分表」参考
同じ分量のお酒とカロリーを比較しても意味がない
同じ分量でいえば焼酎のカロリーは他のお酒とあまり変わりません。しかし、焼酎の場合は水割りやソーダ割りなど、薄めて飲むことが多いお酒です。一度に飲む量で考えれば相対的に摂取するカロリーは多くありません。
もちろんロックで飲めば他のお酒と一緒ですが、焼酎はアルコール度数が高いところがポイント。チューハイなどと同じペースで飲める人は少ないでしょう。一回で飲める量を考えれば、焼酎は比較的に摂取するカロリーが少ないお酒といえます。
ダイエット中に焼酎はおすすめ?
焼酎は水割りなどで飲むと摂取カロリーが少ないため、ダイエット中でも飲めるお酒といわれています。しかし、飲み方によってはかえって太る原因になるので注意が必要。以下ではダイエット中に焼酎を飲む前に知っておきたいことを解説します。
理想はお酒飲まないがのベスト
焼酎単体では太る原因にはなりづらいですが、お酒に含まれるアルコールは食欲を増進させる効果があります。一緒におつまみや食事を楽しむと、普段以上に食べ過ぎてしまうでしょう。食べる量が増えれば当然、太る原因になります。
ダイエット中の人であれば焼酎を含めて、お酒を控えるのが理想です。どうしてもダイエット中に焼酎を飲みたいときは、低カロリーの本格焼酎をほどほどに楽しみましょう。
エンプティカロリー
お酒に含まれるカロリーは食事に含まれるカロリーとは違い「エンプティカロリー」と呼ばれています。エンプティカロリー自体は体内に吸収されることはほとんどありません。そのため、お酒は太りにくいといわれることがあります。しかし、これはいろいろと誤解を生む原因です。
エンプティカロリーは食事のカロリーより優先的に消費される特徴があります。わかりやすくいえば、お酒を飲むと食事のカロリーの消費が後回しにされるのです。
余ったカロリーは脂肪として体内に蓄積されます。お酒を飲んだ量に応じて、中性脂肪の合成が高まるリスクもあるそうです。
これらのことからお酒は太らないというのは間違いとわかります。しかし、焼酎のような蒸留酒は脂肪がたまる原因となる糖質がありません。同じお酒でも、糖質のあるビールやワインよりは太りにくいといえるでしょう。
ただし、焼酎のおつまみとして糖質が多く含まれたものを食べると意味がなくなります。ダイエットのためには食べ合わせが重要です。
ダイエット中の焼酎のお供に最適な低糖質おつまみ
ここではダイエット中でも焼酎をおいしく飲めるように低糖質のおつまみを紹介します。具体的には以下のとおりです。
チーズ
意外かもしれませんが、チーズは低糖質食材の代表格。もちろん種類によって含まれる糖質は大きく違いますが、同じ分量なら白米より糖質が少ないことが多いです。タンパク質などの栄養も豊富なので、ダイエット中のおつまみにぴったり。
しかし、低糖質なのはあくまでチーズ単体での話です。チーズを使った料理やお菓子などはチーズ以外の材料に糖質が多いことがあるので、注意しましょう。
ナッツ
アーモンドやくるみといったナッツ類も低糖質なおつまみとして知られています。ただし、ナッツ類なら何でもいいというわけではなく、無添加で素揚げされたものを選んでください。
ナッツ類は糖質は低いものの、高カロリーなのが特徴です。とくに油で揚げたものや、味付けされたものは調味料でさらにカロリーが増しています。食べ過ぎれば太る原因となるでしょう。
ダイエット中は無添加で素揚げされたナッツ類をほどほどに食べるのがおすすめです。
サーモン
焼酎にはやはり和食がいいという人にはサーモンがおすすめです。サーモンは魚の中でも低糖質な食材。そのまま刺身として食べられるほか、アボカドや油揚げなど、他の低糖質食材とも相性がいいです。
バリエーションを増やせるので、毎日のおつまみとしても飽きずに食べることができるでしょう。
まとめ
焼酎のカロリーについて解説してきました。焼酎は脂肪の原因となる糖質が含まれず、割って飲めばカロリーを抑えられるお酒です。ビールやワインと比べると太りにくいため、ダイエット中でも飲みやすいことでしょう。
しかし、一緒に食べる食事には気を使ってください。食事に含まれるカロリーや糖質が消費されず、脂肪となる可能性があります。ダイエット中はおつまみにも低糖質なものを選び、ほどほどに食べるようにしてください。
摂取するカロリーと糖質をコントロールすることで、ダイエット中でも気軽に焼酎を楽しむことができます!