近年、韓国ドラマで話題になった韓国焼酎(ソジュ)。今では日本のスーパーなどで見かける機会が多くなりました。
人気の理由の一つに、韓国焼酎(ソジュ)はフルーティーな物もあり甘く美味しく飲みやすいということがあります。
今回はそんな韓国焼酎(ソジュ)について詳しく解説していきます。
おすすめの韓国焼酎(ソジュ)も紹介しますので参考にしてみてください。
この記事の目次
1.韓国焼酎(ソジュ)とは?
韓国焼酎(ソジュ)とは、朝鮮半島で製造されている伝統酒の一つであり、韓国では最もポピュラーな蒸留酒として親しまれています。
韓国でポピュラーなお酒といえば他にも乳白色の”マッコリ”があります。マッコリは米や小麦に麹を混ぜて造る醸造酒の一つです。昔はマッコリを蒸留して焼酎が造られていた時代もありました。
1980年代には、韓国焼酎の国内消費量がマッコリを抜き1位になりました。現在でも韓国では韓国焼酎(ソジュ)が、ビールに次いで人気のお酒となっています。
2.韓国焼酎(ソジュ)の特徴や日本の焼酎との違い
韓国焼酎と日本の焼酎の違いは、原料、製造方法、フレーバー、度数など様々あります。1つ1つ詳しく見ていきましょう。
2-1.韓国焼酎(ソジュ)は原料が複数使われている
日本の焼酎の原料は、サツマイモ、米、麦など1種類の穀類や芋類を主原料として造られています。
韓国焼酎は、サツマイモ、米、麦、トウモロコシなど複数の原料を混ぜ合わせて造られているため、日本の焼酎とはまた違った味わいです。
韓国で造られるマッコリは米を主原料として造られており、これを蒸留して焼酎が造られていた時代もありましたが、戦争の際に米不足となり、穀物を使用した焼酎造りが禁止とされました。その際に、ジャガイモやサツマイモ、タピオカなど様々な原料で焼酎が造られるようになったことが、現在の韓国焼酎の始まりと言われています。
2-2.日本の甲類焼酎にあたる「希釈式焼酎」が主流
韓国焼酎の製造方法は2つあります。
1つは、米や麦、トウモロコシなどの穀物由来の廃糖蜜を発酵させて、連続式蒸留機で蒸留させ、その際に生成された高純度アルコールに水を加え、度数を調整した「希釈式焼酎」があります。これは日本の甲類焼酎が造られる際の製造方法と同じで、基本的には無味無臭のピュアな味わいの焼酎が特徴です。
もぅ一つは、蒸した米に麹を加え発酵させた酒母を単式蒸留機で蒸留して造られた「蒸留式焼酎」です。これは日本の本格焼酎(乙類焼酎)と同じ製造方法です。原料由来の香りや味わいが深いのが特徴で、韓国でも古くから飲まれてきたといわれています。
2-3.フレーバーの種類が豊富
韓国焼酎の魅力の一つがフレーバーの種類が豊富なこと。基本的に味は甘めで、フルーティーな香りが人気の理由でもあります。
韓国焼酎の火付けとなったフレーバーがゆず味です。天然のゆずの濃縮液が含まれており、女性人気が高まり話題となりました。フレーバーはゆずの他にも、スモモ、マスカット、ザクロ、グレープフルーツ、オレンジ、ブルーベリーなどたくさんあります。このフレーバーと甘さが、辛い韓国料理の合間にぴったりな組み合わせなのです。
2-4.日本の焼酎とアルコール度数の違いはある?
韓国焼酎の中でもよく飲まれている希釈式焼酎のアルコール度数は15~20%程です。日本酒は15度前後なので、韓国ドラマなどでストレートで飲んでいるシーンには驚かされる度数の高さです。
一方で、日本酒の焼酎のアルコール度数は20度前後のものが主流で韓国焼酎よりやや高めではありますが、日本の焼酎はストレートで飲むよりも水で割って飲むのが主流なため、飲み方によっては韓国焼酎のほうがアルコール度数が高いといえます。
韓国ではTV広告の放送条件があり、国民健康増進法により、アルコール度数が17度以上のお酒はTV広告を打てなくなりました。その影響もあり、17度未満の焼酎が増えるきっかけにもなりました。
3.韓国焼酎(ソジュ)の楽しみ方
日本の焼酎と同様に韓国焼酎も様々な飲み方で楽しむことができます。多彩な飲み方で楽しめるところが焼酎の魅力でもあります。
3-1.専用のショットグラスでストレート
日本の焼酎は水割りにしたりソーダ割りにしたりと、割ることが多い特徴があります。それに対し韓国焼酎は、冷蔵庫でキンキンに冷やし、ショットグラスに入れてストレートで一気に流し込むのが韓国流です。
日本の焼酎のアルコール度数は20~25度、またなかには40度以上のものもあります。焼酎初心者や女性の方がストレートで飲む場合には韓国焼酎で試してみることをおすすめします。
3-2.ソーダ割り・ジュース割り
韓国焼酎では、日本の甲類焼酎をソーダで割ってサワーとして飲まれているのと同じように、ソーダ割りやジュース割りでも飲まれています。
女性や若い世代に人気のフルーツ焼酎は、炭酸水を入れることによってさらに飲みやすくなり、フルーツなどを入れても楽しんで飲むことができます。ジュースで割ってもさらに飲みやすくなり、女性に人気のカクテルにもなります。
もちろんシンプルに水割りで飲んだりすることもあり、日本の焼酎と同様に飲み方が多彩なところも韓国焼酎の良さと言えます。
4.韓国焼酎(ソジュ)のおすすめ銘柄
韓国焼酎には日本の焼酎と同様に様々な種類があります。その中でも韓国焼酎の代表的な銘柄を紹介します。
4-1.チャミスル
韓国ドラマの影響で日本でも話題となった「チャミスル」。
韓国全土でシェアNo.1を誇っている韓国を代表する焼酎です。竹の活性炭で3回にわたりろ過してあることにより、すっきりとしていて飲みやすいのが特徴。とても口当たりまろやかな味わいはどんな飲み方でも楽しめます。
また、フルーツフレーバーが人気であり、話題の「チャミスルシリーズ」もおすすめです。ストレートやロックで飲むことが一般的ですが、ソーダ割りも美味しくいただけます。
(出典元:JINRO)
4-2.JINRO
韓国生まれの代表的な甲類焼酎、「JINRO」。
今ではカクテルにかかせない焼酎ですが、日本のお酒だと思っていた方も多いほど焼酎ファンを長年虜にしてきました。
主原料はお米と麦で、5回連続で蒸留されていることにより不純物が取り除かれ、とてもスッキリとしたピュアな味わいが特徴です。
現在日本で飲まれているJINROは、日本人向けにアルコール度数を抑えて造られており、本場韓国のものよりも飲みやすく仕上げてあります。そのためどんな割り方をしても楽しめるため、割る際にはおすすめの韓国焼酎です。
(出典元:JINRO)
4-3.鏡月
居酒屋のメニューなどでも見かけることがよくある「鏡月」。
韓国のロッテ酒類で製造され、日本ではサントリーが販売している韓国の焼酎です。
麦や米、とうもろこし、サトウキビなどを原料とし、韓国北東部に位置する自然豊かな雪岳山(ソラクサン)系の天然水で仕上げてあるため、とても口当たりまろやかな味わいです。
鏡月はベーシックなものから果実のフレーバーを加えたものまで、幅広いラインアップがそろっており、その時の気分にあわせて楽しむことが出来ることも人気の理由です。
(出典元:suntory)
4-4.チョウムチョロム
韓国語で”はじめてのように”を意味する「チョウムチョロム」。
素敵なネーミングと柔らかな口当たりが、若者からの支持を集めており、近年人気が急上昇している韓国焼酎です。
心地よい柔らかな口当たりとほのかな甘みが特徴で、焼肉やサムギョプサルなどにとてもよく合います。
しっかりと冷やしてロックやストレートで、主原料である米の美味しさを存分に感じていただきたいお酒です。
(出典元:suntory)
4-5.ジョウンデー
韓国の酒造メーカー”ムハク”が造っている韓国焼酎「ジョウンデー」。
見た目はチャミスルと似ており間違える方もいらっしゃいますが、酒造メーカーが異なります。チャミスルと同じくアルコール度数は13%ほどで、焼酎が苦手な方や女性にも飲みやすい味わいが特徴。
フルーツフレーバーの種類が豊富で、甘くカロリーは高い傾向にありますが、とても美味しく楽しむことができます。
(出典元:amazon)
まとめ
韓国焼酎(ソジュ)を詳しく紹介していきました。
日本の甲類焼酎と同様の造りであり、スッキリと飲みやすく、飲み方も多彩です。
フレーバーも多く、度数も日本の焼酎に比べて低いため、キンキンに冷やしてぜひストレートで楽しんでみてください。